「カクテルの材料」「カクテルの作り方」というと、「メイン・ベースとなるお酒(リキュール)」から構成するのが一般的です。しかし、そのときに使った割りもの(ジュースなど)が余ってしまって困っている、という人もいるはずです。また、普段飲みなれているジュースをメインとして作ることで、「自分好みの味のカクテル」を作りたいと考えている人もいるでしょう。
そんな人のために、ここでは「割りもの」に注目したカクテル作りを提案します。今回は好きな人の多い「オレンジジュース」を使っていきます。
目次
簡単に作れるのが魅力!「ブルドックハイボール」の作り方
【ブルドックハイボールを作るときに必要な材料】
オレンジジュース30ミリリットル ジン45ミリリットル ジンジャエール適量
「ブルドックハイボール」は「ブルドック・ハイボール」とも記されます。非常に簡単なカクテルであり、氷を入れたグラスに、オレンジジュースとジンとジンジャエールを注いで軽く混ぜるだけで完成します。
アルコール度数が9度程度と比較的低く、爽快さもあって非常に飲みやすいカクテルです。ブルドックハイボールが愛される理由のひとつとして、「時間をかけずに短時間で作ることができる」というものがあります。また材料も非常に手に入りやすいものばかりですから、スーパーなどですぐに購入できます。
ジンジャエールはよく冷やしたものを使います。ジンジャエールの味わいによってかなり味が変わってきますが、ここではやや甘口のものを使っています。甘口のジンジャエールを使った場合は、見た目よりもかなり甘味が強い仕上がりになります。ジンもそれなりに入っているのですが、オレンジジュースとジンジャエールの味わいが先に来るため、お酒が苦手な人でも飲みやすいお酒だといえるでしょう。
オレンジジュースを使ったカクテルのなかではとても飲みやすいものに分類されるので、気軽に作ってみてください。また、このグラスに、スライスオレンジを入れるやり方もあります。
カクテル言葉もすてき!大人向きの「スイートメモリーズ」
【スイートメモリーズを作るのに必要な材料】
オレンジジュース20ミリリットル ドライベルモット20ミリリットル ラム20ミリリットル
シェイカーが必要となるカクテルです。3つの材料をすべてシェイカーに入れて作るカクテルです。
この「スイートメモリーズ」は、「材料」に違いがみられるものです。ここではオレンジジュースを使っていますが、別のレシピでは、オレンジジュースではなく「オレンジキュラソー」を使うとされています。オレンジの風味が感じられるのは同じですが、片方はノンアルコール、片方はアルコールと、非常に大きな違いがみられます。オレンジジュースで作る場合は度数は9度程度ですが、オレンジキュラソーを入れて作る場合は22度近くにまで跳ね上がります。どちらが良い・悪いといえるものではありませんから、自分のアルコールに対する耐性やそのときの気分で選び分けるようにするとよいでしょう。
また、マラスキーノミントチェリー(緑色のもの)を添えるやり方もあります。マラスキーノチェリーはなかなか購入が難しいので、買う場合はネット通販を利用するとよいでしょう。
香りが非常に独特なカクテルであり、ドライベルモットの香りが生きているカクテルでもあります。「スイート」という名称とは裏腹に、少しビターな風味があります。「スイートメモリーズ」は、そのまま「甘い思い出」という意味になりますが、このようなビターな風味が入っていることを考えれば、「甘いだけの思い出」というよりは、少し苦みを含んだ「若かりし日々の、甘くも切ない思い出」のように解釈することが妥当かもしれません。
酸味が強い爽やかカクテルをお求めの人に!「ブロードウェイサースト」
【ブロードウェイサーストを作るのに必要な材料】
テキーラ30ミリリットル オレンジジュース10ミリリットル レモンジュース15ミリリットル 粉砂糖5グラム
シェイクして作るカクテルです。「ブロードウェイ・サースト」と呼ばれることもあります。イギリス生まれのカクテルなのにニューヨークの「ブロードウェイ」と名付けられていることを不思議に思う人もいるかもしれませんが、実際は「ブロードウェイ」と呼ばれる地名はイギリスにもあるのだそう。
「ブロードウェイサースト」は、非常に酸味が感じられるカクテルです。レモンジュースが前面に出て来るもので、非常に飲みやすいのが特徴です。なかなか面白いカクテルであり、さっぱりと飲みたい人におすすめのカクテルでもあります。
なお、ここでは、テキーラとオレンジジュース、レモンジュースの割合を、3:1:1.5としていますが、これを3:2:1にして作るやり方もあります。こちらの方が、恐らく酸味は抑えられると思われます。
このカクテルの度数は、16-20度程度とかなり高めです。なお、カクテル言葉は、「機知(に富んだ)」というもの。すっきり飲めるブロ-ドウェイサーストらしいカクテル言葉ですね!