「カクテルは作ってみたいけれど、いろいろ材料を揃えなくては作れないみたいで困っている」
「カクテルを楽しみたいけれど、初期費用は抑えめでいきたい」
「シェイカーなどの特別なものを使わなくても、簡単に作ることのできるカクテルを知りたい!」
カクテル初心者さんが、このような希望を持つのはごく当たり前のことです。
そこでここでは、「リキュール(スピリッツ・お酒)1種類と、ジュース1種類だけで」「グラスに注ぐだけで作ることのできる(「ビルド」という手法です)」簡単なカクテルをレクチャーします。
目次
オレンジブロッサム
【レシピ】ジン40ミリリットル オレンジジュース20ミリリットル
とても手に入りやすい「オレンジジュース」と「ジン」の組み合わせで作るお酒です。今回紹介している3つのなかでももっとも作りやすく、また飲みやすい味でもあるので、カクテルの「最初の1歩」におすすめのカクテルだともいえます。
ジンとオレンジジュースを注ぐだけで作ることができます。ただ、人によってはここに氷を浮かべたりスライスオレンジを入れたりします。
ジンの味わいが強くでるので、見た目や名前よりもアルコール度数は高め。しかし飲みやすいので、ちょっと酔いたいときなどによいでしょう。ジンとオレンジジュースを合わせたこのカクテルのカクテル言葉は「中和」、カクテルの度数は24度です。
ブルドック
【レシピ】ウォッカ40ミリリットル グレープフルーツジュース適量 氷
グレープフルーツジュースの分量にもよりますが、度数は13度と、今回紹介するカクテルのなかではもっとも低いものです。「守りたい」という優しいカクテル言葉を持つカクテルでもあります。
ウォッカの苦みがしっかりと感じられますし、グレープフルーツジュースの味わいもよく出ています。かんきつ系の苦みが出るカクテルではありますが、夏場などに飲むのにぴったりの味だと言えます。
グレープフルーツジュースがちょっと手に入りにくいかもしれません。取り扱いのない店舗も多いので、その点には注意したいもの。なお、グレープフルーツジュースだけでなく、ほかのジュースも基本的には果汁100パーセントのものを使用してください。
ジンライム
【レシピ】ジン50ミリリットル ライムジュース15ミリリットル 氷
材料や見た目からもイメージがつきやすいかもしれませんが、このカクテルの度数は30度と非常に高くなります。また、カクテル言葉も「色あせない恋」となかなかハードボイルドさを感じさせるものです。昔話を思い出しながら飲むと、映画のワンシーンのようですね。
作り方は簡単です。ライムジュースは料理の材料にも使われるためか、意外と手に入りやすいのもメリットです。
味としては辛口で、独特の薬っぽさを感じます。アルコール度数は高いものの氷が入っている分飲みやすく、苦みもあります。クールでキレのよい男性的な味わいを誇るカクテルだともいえます。秋の夜長などに楽しんでも良いですね。
「お酒1種類とジュース1種類」「グラスに入れて混ぜるだけ」でも、まったく度数も味の方向性も物語性も異なるカクテルを作り出すことができます。気軽に楽しめるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。