バカルディ、ラムというお酒を知らなくても一度は聞いたことがある人もいるでしょう
バカルディはラムの代名詞とも言える存在です
今回はバカルディの魅力について解説していきましょう
バカルディの種類
バカルディは現在日本で手軽に手に入るラインナップとして、スペリオール(ホワイトラム)、ゴールド、ブラック、アネホクアトロ、エイトの5種類に加えて、様々なスパイスを加えた「スパイスド」という商品があります
ラムの原料はサトウキビに由来しており砂糖の副産物である糖蜜とサトウキビを絞ったジュース、そしてサトウキビジュースを煮詰めてシロップ化したハイテストモラセスの3種類があります
バカルディは原料に「糖蜜」を使用している「トラディショナル製法」のラムになります
それでは順番に紹介させていただきますね
・スペリオール
スペリオールと呼ばれているホワイトラム
スペリオールとは優秀という意味があり、その名の通り万能選手ですね。度数は40%
無色透明のラムですが最低12ヶ月オーク樽で熟成をしており、その後チャコールフィルタリング(木炭での濾過)で色を落としています。その為、透明なお酒とは思えないくらいまろやかでスムースな味わいです
何度か飲んでいるうちに、熟れていないバナナの青い果実感やココナツのような南国の甘みも感じられるかもしれません
カクテルベースとして絶大な信頼と人気があり、ラムベースのカクテルといえばバカルディと言っても過言ではないでしょう。
洒落た名前のカクテルを作ろうとせずとも、好きなジュースで割っても良いのですよ。
定番のコーラ割りは最高ですし、パイナップルやマンゴーなどのトロピカルフルーツジュースはもちろん、オレンジやグレープフルーツとの相性も抜群です
シンプルにソーダで割ってハイボールも食事に合わせやすいですし、水割りも美味しいです。
個人的にはストレートでもグビグビ飲めてしまうのですが度数が高いので要注意です。
・ゴールド
オーク樽で2年〜3年熟成しているラムです
その色合い通り、期待を裏切らない甘みが魅力的なゴールドラムですね
ナッツやバニラのような優しい甘みがあります
ハイボールにすると食中はもちろんいつでも美味しく飲めるラムです
コーラで割るのもやはり美味しいです。コーラの爽快感を邪魔しない軽い熟成感で贅沢なラムコークを楽しんでください
・ブラック
ヘヴィーチャー(よく焦がした)樽で4年熟成したもの
その名の通り濃い黒色で長期熟成好きを魅了するラムです
焦がした樽で熟成をしているのスモーキーな風味を感じられます
スペリオールやゴールドは優しい甘さでしたが、ブラックは煮詰めた黒蜜のような濃厚な甘みとビターな味わいがプラスされています。同じようにソーダやコーラで割るのももちろん美味しいのですが、ぜひストレートやロックで楽しんでいただきたいですね
・アネホクアトロ
クアトロとはスペイン語で「4」の意味
その名の通り4年の熟成です
ヘヴィチャーした樽で熟成したものでは無いので、ブラックのようなスモーキーな風味はあまり感じられず、アメリカンオークという「木」のふわりとした優しい甘みがあります
言うなればゴールドの少し濃い味わいといった感じでしょうか
バカルディらしい滑らかな味わいなのでストレートでスイスイ、ガブガブ……飲めてしまうんですよね
・エイト
私が最も好きなラムの一つです
小さなアメリカンオーク樽で8年熟成しているラムです
木の香り、スパイスの香り、フルーツの香り、全てがバランスよく調和しており、濃く、余韻がありますが、ベタつきのない軽く、しかし贅沢感のある味わいです
1日の終わりのゆっくりとした時間、食事中に、キャンプで焚き火を囲みながら、葉巻を嗜みながら……などなどあらゆる場面に対応できるマルチプレイヤーなラムです
ハイボールにする時はタンブラーで作っても美味しいですが、ロックグラスのような背の低いクラスで、ラムとソーダを1:1の濃い目で飲んでも美味しいですよ。ぜひお試しあれ。
エイト、味わいはもちろんですが、コスパが抜群に良いです
2024年現在、じわじわと値上がりしつつも未だ3,000円前後でいつでも買える蒸留酒としては本当に味わい深いお酒です
・スパイスド
スパイスドはラムの分類としては「スパイスドラム」になります
メーカーによってスパイス「ド」とかスパイス「ト」と表記されることがありますが、いわゆる表記揺れのようなものでどちらも正しいと思います(バカルディは日本語表記ではスパイスドのようです)
バカルディのこの商品は少し前まで「オークハート」という名前で販売されていました
スパイスドラムはラムの生産国(主にカリブ海地域)で伝統的な飲み方で、ラムにバニラやシナモンなどの様々なスパイスや、フルーツなどを漬け込んでいるフレーバー付きのラムです
大昔、スパイスは体に良い作用をもたらす事から薬のような飲み方をしていた、という話もあるようです
バカルディスパイスドは甘いスパイスの香り、香りだけでなく舌でもしっかりとその甘みを感じられます。アルコール度数は35%で他の商品よりも低めでとても飲みやすいです
日本の酒税法上、この商品は「リキュール」扱いとなりますが海外ではラムの一種として扱われることが多いようです
ストレートで飲むとカクテルを飲んでいるかのような美味しさですし、お湯に砂糖を溶かし、ラムを入れバターを浮かべる「ホットバタードラム」にもオススメです
ホットバタードラムはシナモンスティックなどのスパイスを浮かべることがあるのですが、バカルディスパイストを使えばそのままでもスパイシーな味わいを感じられます
バニラアイスに少し垂らして食べるなんてのも最高です
ラムって自由ですよね。大好きです
今回紹介させてもらった合計6種類のバカルディは、ラムの中でも手に入りやすい商品です
特にスペリオールやゴールドならスーパーでも売っていることも多いです
ハイボール用のウイスキーがなくなったら、次はラムを試してみませんか?
日本でラムが特別なお酒ではなく、晩酌の選択肢になったら嬉しく思います