「リモンチェッロ」は、「レモンチェッロ」「リモンチーノ」などとも呼ばれるお酒です。イタリアで生まれたリキュールであり、レモンの果皮と、度数の高い蒸留酒を使って造られていくものです。なお、製作過程で砂糖水も加えられるため、リモンチェッロは甘味も持ちます。
現地ではストレートで飲まれることも多い「リモンチェッロ」ですが、日本においては、ソーダやコーラなどで割ったり、カクテルにして飲まれたりすることもよくあります。リモンチェッロは30度程度と度数が高いこともあり、このような楽しまれ方もするようになったのだと推察されます。
さて、この「リモンチェッロ」ですが、これはアイスなどにかけてもおいしく食べることができます。ただ、「アイス」と一口に言っても、その種類は実にさまざまです。そのためここでは、3つの味のアイスを用意して、それぞれとリモンチェッロの相性を見ていきました。
リモンチェッロのバリエーションとしてお楽しみください。
目次
まずは定番の組み合わせ!バニラアイスとリモンチェッロを合わせる
まずは、定番の組み合わせである、「リモンチェッロ×バニラアイス」から試してみましょう。なおここで使っているアイスは、「アイス本来のおいしさ」に左右されすぎないようにするために、すべて100円~150円程度のアイスを利用しています。
バニラアイスとリモンチェッロを組み合わせた場合、バニラの甘味が強く出ます。ただ、バニラの甘味だけが、リモンチェッロに勝つというわけでもありません。バニラアイスの強い甘味を、リモンチェッロの苦みと旨味がよくサポートします。
やや直線的な味わいであるバニラアイスに、リモンチェッロの苦みと風味が混じることで、これを奥行のある味に変えることができます。アルコールによってキレも出るため、濃厚ではあるもののすっきりと食べることができるようになるのも魅力です。
安価なバニラアイスであっても上質のデザートに変えることができる、定番でありながらも優れた組み合わせだといえます。
「甘すぎないデザート」「ビターなデザート」を求める人はチョコレートアイスと掛け合わせて
チョコレートアイスとリモンチェッロを組み合わせてみましょう。
この組み合わせは、少々扱いが難しいものです。まず、チョコレートアイスとリモンチェッロを少し溶かすようにして食べないと、味が分離しやすいという欠点があります。
ビターな味わいのあるチョコレートアイス×ビターな風味を持つリモンチェッロの組み合わせであるため、お互いの苦みがお互いの苦みを押さえつけてしまうところがあります。ただしこれが、「ほかのアイスとの組み合わせにはない、ビターな味わい」になるというメリットもあります。そのため、「甘すぎないデザート」「ビターな風味のあるデザート」を求めている人には、この組み合わせもおすすめです。
反対に、「デザートはやはり甘いものがよい!」と考える人の場合は、「どのようなチョコレートアイスを選ぶか」が重要になってきます。「甘いデザート」として味わいたいのであれば、意識して甘味の強いチョコレートアイスを選ぶようにしてください。
爽やかさが最高!もっともおすすめの組み合わせ、オレンジアイス×リモンチェッロ
味覚には個人差がありますが、個人的に一番おすすめしたいのが、最後に紹介する「オレンジアイス×リモンチェッロ」の組み合わせです。
オレンジとレモン、2つのかんきつ類の味わいを楽しめる組み合わせで、非常に爽やかです。リモンチェッロだけだと、その苦みと風味だけが直線的に出てしまい苦手だと感じる人もいますが、そこにオレンジアイスを合わせることで甘味と冷たさをプラスすることができます。この「甘味」が、この組み合わせの一番大きなポイントです。
甘みと酸味、冷たさ、2つのかんきつの味わいが、お互いを非常に引き立てます。口の中一杯に広がる、爽やかな黄色の果実の香りも実に見事です。イタリアンレストランのデザートとしても出せるほどの味わいを誇るため、ぜひ試してほしい組み合わせです。非常に複雑な香りを呈するベストマッチなカップリングだといえるでしょう。
「リモンチェッロ」は、そのまま飲んだり、カクテルにしたりして楽しむことのできるものです。
しかしこのようにアイスと掛け合わせることで、また新しい表情を見せるものでもあります。ぜひ試してみてくださいね。