「卵」は、私たちにとってとてもなじみ深い食材です。はん用性が高く、ゆでてよし・焼いてよし・生で食べてよしと、さまざまな楽しみ方があります。
この「卵」は、大変便利な食材ですが、実はカクテルにも入れられているのです。
今回は、卵を使ったカクテルを3つ紹介していきます。
目次
名前も可愛い女性向きのカクテル「ピンク・レディ」
【必要な材料】ジン45ミリリットル グレナデンシロップ20ミリリットル レモンジュース5ミリリットル
卵白1個分
材料をすべてシェイクして作ります。甘くて舌触りが優しいカクテルです。甘美な雰囲気を持ち非常に飲みやすいのですが、「お酒の味」はしっかりと感じられます。
甘くてだれでも飲める味わいに仕上がっているので、アルコールにそれほど慣れていない人でも飲めるでしょう。
カクテル言葉は「いつでも常に美しく」。度数は20度です。
ピンク・レディは、名前・外観・味・カクテル言葉、そのすべてが「女性向け」といって差し支えのないものです。飲み心地の優しさも含めて、女性に供するのにちょうどよい1杯だといえるでしょう。
飲みにくさがあるブランデーも飲みやすく! ブランデー・エッグ・ノック
【必要な材料】ブランデー30ミリリットル ラム15ミリリットル 卵1個 砂糖10グラム 牛乳 ナツメグ 氷
ブランデーとラム、卵、砂糖、ナツメグ、氷を入れてシェイクします。グラスに注いだ後に、牛乳を入れれば完成です。
ブラックラムで作ることが推奨されていますが、ホワイトラムでも作ることができます。またここでは冷やして飲むレシピを紹介していますが、温めて飲むやり方もあります。
少し輪郭がぼやけた味になりますが、優しくて飲みやすいのが特徴です。滑らかな舌触りのカクテルですが、メインとなるのが「牛乳」の方です。ブランデーやラムといった比較的強いお酒を入れていますが、お酒の風味が目立ちすぎることはありません。あくまで「牛乳に香りを付けるもの」という印象です。
ナツメグの香りは、非常にしっかりと出てきます。
度数は12度程度です。牛乳の割合を増やせば度数は低くなりますし、アルコールの比率が多ければ度数は高くなります。自分で調整してみましょう。
夏場はアイスで、冬場はホットでと、季節に合わせて作り分けられるのが、ブランデー・エッグ・ノックの特徴です。
その名前の通り夏に楽しみたい! インディアン・サマー
【必要な材料】ラム45ミリリットル レモンジュース20ミリリットル 砂糖5グラム 卵黄1個分 ソーダ
この「インディアン・サマー」はかなり不思議なカクテルです。同じ名前でありながら、まったく別のものを使って作るレシピもあるからです。その場合は、ウイスキー、グレープフルーツジュース、スイートベルモット、グレナデンシロップを使って作っていきます。
「同じ名前でも、配合が微妙に違うもの」はありますが、ここまで「まったく違うもの」はかなり珍しいといえるでしょう。
今回紹介しているラムやレモンジュース、砂糖、卵黄、ソーダを使った「インディアン・サマー」は、酸味があってすっきりとした飲み心地です。卵のおかげで滑らかな味わいに仕上がってはいますが、骨格はしっかりしており、メリハリがあってバランスのとれた味わいに仕上がっています。
甘すぎず辛すぎず、素直に飲める味です。名前の通り、夏場に飲むのにピッタリです。
インディアン・サマーは、意外なほどに料理との相性もよいものです。パスタなどと合わせてもおいしく飲めるでしょう。
卵を入れることで、カクテルは非常に滑らかな味わいに代わります。少し苦手な強いスピリッツを学びたいときなどは、卵が入ったものからチャレンジしてみても良いですね。