「ウォッカ」は、ロシアなどでよく飲まれている蒸留酒(スピリッツ)のうちのひとつです。穀物類を原材料とした飲み物であり、基本的には無味無臭です(ただし、なかにはフレーバーが着けられているものもあります)。
透明なウォッカは、合わせる材料で外見も大きく様変わりします。
今回はそんなウォッカを使ったカクテルを3つ紹介します。
目次
とっても強い!ウォッカの歴史も感じさせられる「コザック」
【必要な材料】ウォッカ30ミリリットル ブランデー20ミリリットル ライムジュース10ミリリットル シュガーシロップ5ミリリットル
「コザック」という名前は、帝政ロシア時代の「騎兵隊」からとられています。このように名づけられた理由は、ウォッカがロシアでよく作られるものであることからだとも、また強いお酒同士を掛け合わせて作られるものであることからだともいわれています。このような逸話に相応しく、コザックのカクテル言葉は「手ごわい敵」といいます。
非常に強いお酒であり、飲むと喉の奥がカッと厚くなります。アルコール度数も30度と、極めて高いお酒です。ただ、シュガーシロップのほのかな甘みが感じられますし、ライムジュースのおかげで若干飲みやすくはなっています。
なお、同じような材料を使って作るお酒に、「スレッジハンマー」があります。これはウォッカとライムジュースだけで作るもので、こちらも度数が35度と、非常に強いお酒に仕上がります。
すてきで真摯なカクテル言葉を託された「カミカゼ」
【必要な材料】ウォッカ45ミリリットル コアントロー5ミリリットル ライムジュース15ミリリットル
第二次世界大戦のときに「特攻隊」として飛び立っていった「神風」を名前の由来としています。ただこのカクテルは日本で生まれたのではなく、アメリカで生まれました。カクテル言葉は「あなたを守る」というもので、名前から連想される真摯な思いが伝わってきます。
ここではコアントローを5ミリリットルとしていますが、ウォッカと同じくらいの分量を入れて作るやり方もあるます。シェイクして作るのですが、材料からは想像もつかないほど飲みやすいのが特徴です。これはライムジュースのおかげでしょう。コアントローの香りも生きています。
度数は27度ですが、それを感じさせない飲みやすさに仕上がります。
「強いお酒」の代表格のウォッカも工夫次第で飲みやすくなる~マッドスライド
【必要な材料】ウォッカ20ミリリットル カルアリキュール20ミリリットル ベイリーズ20ミリリットル 氷
ウォッカを使ったお酒というと、切れ味が鋭く、男性的なお酒ばかりを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、ウォッカは無味無臭の飲み物です。その特徴を利用すれば、甘めのカクテルに仕立てることもできます。
「ぬかるみで滑ってしまう」という意味を冠されたマッドスライドは、シェイクをして作っていくお酒です。甘味が非常に強く、カルアリキュールの味を強く感じさせます。また、生クリームや牛乳をとかしたコーヒー飲料に近い印象も受けます。なお、カルアリキュールは、コーヒーでも代用が可能です。
口当たりが優しく甘いため、度数の高さ(31度もあります)を意識しにくいのが怖いカクテルです。つい飲みすぎてしまうことも多いため、コントロールは必須です。
ウォッカは昔から親しまれているスピリッツです。割り代を変えるだけで、まったく違う顔を見せてくれるお酒でもあります。度数は高くなりがちなものが多いのですが、それも調整は可能です。
1本持っておけばいろいろなカクテルが作れますから、試してみてくださいね。