日本酒を飲むとき、甘口か辛口で選ぶことがあります。
人それぞれの感じ方により判断は異なりますが、甘口と辛口の見極め方にはどんな基準があるのか気になりますよね。
今日は日本酒の甘口と辛口の見極め方と、おすすめの日本酒を紹介します。
目次
甘口・辛口の分かれ方
①日本酒度
一般的に分かりやすい目安として使われるのが、ラベルによく記載されている「日本酒度」です。
日本酒度の数値は糖分がどのくらい含まれているかを示しています。
0を基準に、マイナスになるにつれ糖分は多く、プラスになるにつれ糖分は少なくなっていきます。
糖分が多い(マイナス表記)=甘口
糖分が少ない(プラス表記)=辛口
と、いうようになります。
初心者さんにとっては分かりやすいポイントになるので、これだけ覚えていても日本酒選びが変わってきますよ。
アルコール度は同じでも、日本酒度が変わると口に含んだときの味わいと鼻をぬける香りに違いがでてきます。
この不思議な感覚が、わたしは好きです!
②酸度
酸度も日本酒の甘口・辛口を分ける目安ポイントのひとつです。
コハク酸やクエン酸、リンゴ酸などの酸は日本酒をキリッとひきしめる効果をもっています。
酸度の数値が高いほど辛口になり、低いほど甘口の味わいです。
③アミノ酸度
アミノ酸は日本酒にコクを与えるといわれています。
ラベルには、ほとんど表記されていないので気にすることが少ないですが、ほかの酸と共に旨味やコクを感じさせる大切な要素です。
アミノ酸が多いと奥深い濃厚な味わいになります。
甘口のおすすめ日本酒
久保田 純米大吟醸 /朝日酒造(新潟県)
アルコール度:15度
日本酒度:±0
酸度:1.3
久保田というと淡麗辛口のイメージをもっている人が多いと思いますが、「久保田 純米大吟醸」は、フルーティーで華やかな香りのなかに絶妙な甘味と酸味のバランスを備えた淡麗甘口の日本酒です。
食前酒として楽しみたい日本酒のひとつです。
辛口のおすすめ日本酒
純米辛口 浦霞 /株式会社 佐浦(宮城県)
アルコール度:15度
日本酒度:+6~+7
酸度:1.3
辛口の日本酒でおすすめするのは「純米辛口 浦霞」です。
1724年創業の歴史ある酒蔵、株式会社 佐浦で作られています。
旨味をしっかり感じられる仕上がりが特徴で、キレもよく、すっきりした飲みやすい味わいです。
宮城県のお酒には、やっぱり海鮮が合います。
ぜひ、新鮮なお刺身と一緒に楽しんでください!
まとめ
甘口の日本酒
① 糖分が多い(瓶のラベル表記は「-」)
② 酸度の数値が低い
③ アミノ酸が多い
辛口の日本酒
① 糖分が少ない(瓶のラベル表記は「+」)
② 酸度の数値が高い
③ アミノ酸が少ない
同じ日本酒を飲んでも、甘口・辛口の感じ方は人によって異なるので、おもしろいです。
ぜひ、友人や家族の方たちと一緒に甘口・辛口の飲み比べをしてみてください。
それぞれ味の感じ方の違いを発見できて、楽しいはず!