こんにちは。今回は京都の烏丸駅近くにあるお店「サケホール益や」に行ってみました。
このお店のオススメポイントはなんと言っても日本酒の種類が豊富なことです!コースには日本酒飲み放題がついており、金額を気にせず様々な日本酒を飲めるのは最高です。
コースは3種類あり、今回は「美山錦コース」旬の日本酒スタンダード全て飲み放題。約16種の日本酒から選べる飲み放題付きプラン(5500円)を選びました。どのようなお酒に出会えるのか?何杯飲めるのか?
非常に楽しいひと時を過ごせましたので、京都に行った際にはぜひ訪れてみてください。宴会にも使えるので、お店選びに迷っている方も必見です。
サケホール 益や (烏丸/日本酒バー)
食べログ評価:★★★☆☆3.54
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260201/26029819/
目次
テンション爆上がり!ここはまさしく「日本酒パラダイス」

ワクワクしながらお店に到着しました。店内に入ると壁一面に日本酒の瓶が「爽酒・薫酒・醇酒・熟酒」の4カテゴリに整理して飾られており、良い雰囲気です。
今回10名で予約したところ、お店のメイン空間の奥にある個室スペースに案内していただけました。こじんまりしたスペースですが棚には様々な盃が飾られており、こちらも良い雰囲気です。隣の方との距離も近めなので懇親を深めるにはピッタリの場所です。
テーブルにはお水や徳利、お猪口もセッティングされており飲みたい欲が刺激されます…

テーブルに置かれていた飲み放題リストがこちらです。
寒北斗、天吹、篠峯、ちえびじん等なかなかに良いラインナップです!日本酒がメインですが、ちゃんとビールやノンアルコールも充実しているのが嬉しいですね。
飲み放題は90分後がラストオーダーでお席の滞在時間は120分、日本酒を注文するとテーブルに置かれている片口に注いでもらえるシステムで、1度に5合まで注文可能です。日本酒は16種類なので、全制覇を目指します。
ちなみに今回の「美山錦コース」は5,500円で日本酒16種類飲み放題、他に「雄町コース」は6500円で高価格帯含む日本酒25種飲み放題、「愛山コース」は8000円で希少種含む日本酒30種類から選べる飲み放題プランもあるので、よりリッチに日本酒を楽しむこともできます。

1巡目:瓶ビール・ちえびじん・天吹
最初は瓶ビール・ちえびじん・天吹をオーダーしました。最初のお食事「肴の3種盛り」も到着したところで乾杯です。この瞬間のために仕事をしていると言っても過言ではない幸せ瞬間です。皆様おつかれさまです!
肴の3種盛りは、枝豆・うずらの卵・ポテトサラダ・キノコと揚げの煮物が少しずつ盛られており、これだけで充分お酒が進みます。
ビールでお口を潤した後、早速日本酒をいただきます。(ビールをチェイサーにして日本酒を飲むという悪い酒飲みスタイル)
最初に注文した「ちえびじん 純米生酒 八反錦」は冬に作ったお酒を火入れせずに生の状態で熟成させたお酒で、熟成させた旨味と共に生酒のフレッシュさが口いっぱいに広がるお酒です。普段あまり日本酒を飲まない方にも「フレッシュで美味しい」と喜んでもらえました。
もっと日本酒の楽しさに気づいてもらえますようにと祈りながら飲んでいると、すぐになくなってしまったので2杯目にいきます。

2杯目は佐賀県の「天吹 ひやおろし 純米酒 雄町 コスモス酵母」です。天吹は以前にも飲んだ事があるのですが、こちらは岡山県産雄町と花酵母というなかなかレアな組み合わせの上、ひやおろしという秋にしか飲めないレアものです。
味の想像がつきません…というのも雄町はお米の旨味と甘みがしっかりした味わいになる酒米なのですが、花酵母を使うとリンゴ酸による爽快なキレが生まれます。そして「ひやおろし」は夏の間寝かしているのでしっかり円熟な味わいになる傾向があります。
これらが組み合わさると一体どんな味になるのか…ワクワクしながら飲むと雄町の旨味より「ひやおろし」のしっかり感と花酵母の辛口キレ感が強く出ている印象を受けました。
このように日本酒は酒米の種類・酵母・火入れや熟成により組み合わせは千差万別です。さらに季節物なので、その時にしか出会えない特別感が感じられるのも魅力ですね。
2巡目:豊香・うまからまんさく・千代むすび・篠峯

1度に日本酒5合まで注文できるので、早速次のお酒をお願いします。
次のお酒は長野県の「豊香 秋あがり 別囲い 純米生一本」秋田県の「特別純米 うまからまんさく ひやおろし」鳥取県の「千代むすび こなき純米」奈良県の「篠峯 純米無濾過生酒」です。
豊香はとにかく旨口な印象で、ひやおろしらしい甘みと旨みがしっかりとした味わいです。
千代むすびはとにかく辛口!わかりやすい日本酒という感じのドッシリ感が特徴的です。
うまからまんさくは、名前の通りお米の旨みがしっかりしつつも最後は辛口でスッキリとした味わいです。
篠峯は生酒なのでフレッシュで旨みがしっかりしていました。どれも美味しくいただきましたが、個人的には篠峯が1番の好みです。
どれも「ひやおろし」や「辛口」と記載されているのですが味わいはどれも個性的で、少しずつ比較して飲めるのが非常にありがたいです。
しかも一升瓶を席まで持ってきて注いでくださり、新品の場合は席でお酒を開栓してくれるのでテンションが上がります。酒好きのハートを鷲掴みにする嬉しい演出です。
3巡目:寒北斗・玉櫻・不動

またお酒がなくなったので3巡目をオーダーします。次は福岡県の「寒北斗 辛口純米 shi-bi-en 秋バージョン」、島根県の「玉櫻 純米 とろとろにごり酒」、千葉県の「不動 吊るし無濾過 純米吟醸生原酒」の3種類です。
寒北斗の辛口シリーズ「shi-bi-en」は春夏秋冬4種類の季節限定酒を出しており、今回は秋バージョンです。
味わいも当然異なりますが、春はピンク、夏は白、秋はオレンジ、冬は紺色とパッケージが季節によって異なるのも良いですね。
甘口の味わいですが、後味はすっきりとしており見た目に反して飲みやすいお酒でした。
不動は初めていただいたのですが、フレッシュさとお米の旨みの濃さに衝撃を受けました!口に入れた瞬間に濃厚な味わいと良い吟醸香が広がり、本日の個人的ベストはこの不動です。

調べると「吊るし搾り方式」という絞り方をしていました。これは現在主要な機械での圧搾ではなく昔ながらの製法で、袋に醪(絞る前のお酒)を入れ、圧力をかけずに酒袋を吊るして自然の重力で落下する雫(しずく)だけを集めてお酒を造る方法です。
時間と手間がかかる製法ですが、圧搾されないことで山田錦本来の旨味や甘み、にごり成分がそのまま残り、華やかでフルーティーな香りに仕上がるのが特徴です。
この特徴通りの旨みたっぷりな味わいで非常に美味でした。また出会いたいお酒です。
4巡目:ちえびじん・千代むすび・十旭日・町田酒造・甲子

次に頼んだのは、先ほど頼んで美味しかった「ちえびじん」と「千代むすび こなき純米」、島根県の「十旭日 きもと仕込み純米酒」群馬県の「町田酒造 特別純米直汲み生」千葉県の「甲子 ひやおろし 純米 大辛口」です。改めて東北から九州まで日本全国のお酒が揃っていますね。
甲子はスッキリ辛口な味わいでお食事を邪魔しないタイプのお酒でした。
町田酒造は旨み甘みとフルーティーさが際立っていながらも、後味はスッキリと澄んだ口当たりでした。
ちょうど秋の酒である「ひやおろし」とフレッシュさが魅力の生酒が混在しており、飲むたびに異なる味わいを楽しめて大満足でした。
お食事もバラエティに富んでおり、お刺身や焼き魚、オクラのカレー風味天ぷらなど盛りだくさんです。お刺身はフレッシュな生酒と、オクラの天ぷらはしっかり辛口系に合わせるなどお食事に合わせて日本酒を自由に選びながら飲めました。
意外とカレー風味のお料理も日本酒に合うなど予想外の相性も発見できました。


ラストオーダー:神蔵・玉櫻・天吹・篠峰
楽しい時間ほど早く過ぎるもので、ラストオーダーの時間になってしまいました。最後は今まで注文していなかった「神蔵 純米無濾過無加水生酒」含めた4種類にしました。ここまで来るとさすがに詳細な味がわからない状態になったのですが、締めにお蕎麦まで出てきて大満足でお店を出ました。
時間ギリギリまでしっかり注文したので当然全種類制覇できただろうとメニューを見返すと英勲と神開を飲んでいないことに気づきました。
やはり酔っ払って来るとダメですね…次こそ全制覇目指して再来店しようと思います。

日本酒好きの私にとっては100点満点なお店ですが、他の方々も「良いお店だったね!」と満足されていたので、オススメした立場としてより嬉しくなりました。
皆さまも京都に行った際は是非訪れてみてください。少人数でも、今回ご紹介したような会社の飲み会にも活用できる良店です。
今後もこのようなステキなお店を紹介していきますので、またよろしくお願いします。
