冬の山陰は、風が強く雪が深く寒いイメージですよね。
特に今年は年始から大雪がありましたが、12月から2月が一番おいしいと言われている松葉ガニを探しに鳥取に行ってきました。
今回は、鳥取県境港で厳選した松葉ガニと、島根県松江市が誇る蔵元李白酒造の冬季限定酒の、ぜいたくな新年会の模様をお届けします。
今年3度目の新年会でしたが、いつまでを新年会と呼べるのでしょうか(笑)
目次
1. 境港の勇敢な漁船に圧倒される

新年会の食材を求めて訪れたのは、日本屈指の漁獲量を誇る鳥取県境港。
港沿いの海岸通りには、他の港とは一線を画す漁船の数々が。
澄んだ青空を背景に大きくたくましい船がずらりと並ぶ姿は、思わず見とれてしまうほどのかっこよさです。
この力強い風景が、私たちがこれから味わう松葉ガニという恩恵を支えているのだと、感謝と尊敬の気持ちがあふれました。
2. 境港水産物直売センターで希少なブランドカニ「五輝星(いつきぼし)」に出会う

水産物直売センターへ一歩足を踏み入れると、そこはまさにカニパラダイス。どのお店もほぼカニ一色です。
数々のカニが並ぶ中、ひときわ大きなプライスカードが。「五輝星 200,000円」
予習不足で五輝星を知らなかった私は、何度も0を数え直してしまいました。
五輝星は鳥取県が誇る松葉ガニの最高級ブランドです。
五輝星として認定されるには、甲幅13.5cm以上、重さ1.2kg以上といった極めて厳しい5つの基準をすべてクリアしなければなりません。
過去には500万円で競り落とされ、ギネス世界記録に認定されたそうです。
全漁獲量の数パーセントにも満たない選ばれた松葉ガニを目の当たりにし、境港のポテンシャルの高さに圧倒されました。
3. プロに学ぶ「おいしい松葉ガニ」の見分け方

市場のプロに教わった、おいしい松葉ガニの見分け方はとてもシンプルでした。
•足の太さ:殻の限界まで身が詰まっているかの指標。
•殻の硬さ:脱皮後の成長が完了し、うまみ成分が凝縮されている証。
•腹の色:白より褐色が脱皮後時間がたち、おいしく成長している証拠。
•身の重さ:ずっしり重い方が身が詰まりおいしい。
今回購入したのは、まさにこの条件をクリアした逸品。
お店の職人さんがサービスで切り分けて、帰ってすぐに鍋を楽しめる状態でパッキングしてくださいました。
4. 歴史の重みを感じさせる李白酒造を訪ねて

カニを購入し次に向かったのは、島根県松江市の李白酒造。その美しいたたずまいと情緒に、心が奪われました。
のれんをくぐると、先にお会計をされているお客様がいらっしゃいました。
お店の方との会話が耳に入り、なんと「石川県から車で来た」とのこと。北陸という日本酒の聖地から松江市まで、李白を求めて走ってこられたのです。
遠方からの先客を目の当たりにし、李白のブランドが持つ根強い信頼と、ファンの熱量を強く実感しました。
そして店内に、カニ鍋と李白純米酒しぼりたてがディスプレイされているのを見て、一瞬でカニ鍋のお供が決まりました。
5. なぜ「李白純米酒しぼりたて」はカニ鍋と合うのか?

食事と合うお酒にこだわりのある李白の良さは、カニと合わせた時に本領を発揮しました。
完璧に下処理されたカニは、身離れが驚くほど良く、殻から「するっ」と大きな身が抜けました。
まずは何もつけずに一口。淡泊で程よい甘み。そして冷えた李白を一口。
新酒らしいフレッシュな微炭酸ガスが弾け、カニのうまみと一体化します。スッキリしているのに、飲み込んだ後に残る余韻。この深みが、カニと合うのです。
そして私がやってみたかったこと。甲羅にたっぷり入ったカニみそをなめて、お酒を一口。酒飲みになったなと、感慨深いものがありました。
李白のしぼりたては酸がしっかりしているため、カニみそのコクを引き立てながら後味はスッキリしています。濃厚とスッキリが交互に訪れる、終わりのない幸福のサイクルでした。
6. 次の会の準備も抜かりなく

新年会の材料とは別に、実はもう一つお楽しみを仕込んであります。
境港で白イカの刺身用冷凍真空パックも購入しました。
日本海側ではケンサキイカのことを白イカと呼びます。境港産の白イカは、甘みと上品な食感が有名です。
刺身用と聞いて即決。次回の飲み会のためにストックしておくことにしました。
7. まとめ:山陰の冬を楽しむということ
今回の体験を通じて感じたのは、島根・鳥取という土地が持つ「本物を育む力」です。
20万円のカニを育む海があり、それを支える漁師がおり、その味を何倍にも引き立てる酒を醸す蔵人がいる。
あなたも最高のカニと最高のお酒を用意して、大切な人と「本物の冬」を味わってみてください。
