ここ最近はご自宅でウィスキーを飲む方が増えているかと思います。皆さんは普段どこの国のどんなウィスキーを飲んでいるか、ご存知でしょうか?ウィスキーが好きな人でも、生産地によって作り方や味わいに大きな違いがあるのを知らない人も多いかと思います。そこで今回はウィスキーの世界五大生産地の簡単な説明と、味わいの違いやそれぞれのおすすめをご紹介します。
目次
ウィスキーの五大産地の場所はどこにある?代表的なウィスキーは?
ウィスキーの世界五大生産地は、スコッチ、アイリッシュ、バーボン、カナディアン、ジャパニーズです。それぞれ解説していきます。
スコッチ 場所:スコットランド
「シングルモルトの聖地」とも呼ばれ、ハイランド、スペイサイド、ローランド、アイラ、アイランド、キャンベルタウンと6つの地域に100を超える蒸留所があります。ピートと呼ばれる泥炭による独特の香りが特徴です。
それぞれの産地に有名なウィスキーはたくさんありますが、一例をあげると日本で代表的なのはスペイサイドの「マッカラン」やアイラ島の「ボウモア」などが有名です。
シングルモルト ウイスキー ザ マッカラン 12年 [イギリス 700ml ] [ギフトBox入り]
シングルモルトウイスキー ボウモア 12年 [ ウイスキー イギリス 700ml ]
アイリッシュ 場所:北アイルランドと南アイルランド共和国
かつてはスコッチよりも多くの蒸留所があった場所でしたが、過去に起きた世界大戦やアイルランドの独立戦争、アメリカの禁酒法などの影響を受け、現在では4つの蒸留所が稼働しています。
味わいはライトで軽い印象。口当たりが優しくて飲みやすいので、世界中のファンから親しまれています。
日本で最も流通しているのは、「ジェムソン」や「ブッシュミルズ」。口当たりが良くて幅広い世代に好まれています。
ジェムソン アイリッシュウイスキー アイルランド 700ml
ブッシュミルズ [ ウイスキー アイルランド 700ml ]
アメリカン 場所:アメリカ
アメリカンウィスキーは4種類に分類されており、最も有名な「バーボンウィスキー」、そしてライ麦を51%以上つかった「ライウィスキー」、とうもろこしを80%以上使った「コーンウィスキー」、そしてバーボンやライをブレンドした「ブレンデッドウィスキー」があります。日本では「メーカーズマーク」や「アーリータイムス」をはじめとして、幅広い年齢層に親しまれているバーボンが数多くあります。
バーボンウイスキー メーカーズマーク [ ウイスキー アメリカ合衆国 700ml ]
アーリータイムズ イエローラベル [ ウイスキー アメリカ合衆国 1750ml ]
カナディアン 場所:カナダ
ライ麦やトウモロコシを原料とした、五大生産地の中で最もライトなウィスキーを作ります。飲み口が軽やかで、ウィスキー初心者にもおすすめです。日本で最も有名なのは「カナディアンクラブ」です。「C.C」という相性で知られています。
【ハイボールと相性抜群】カナディアンウイスキー カナディアンクラブ [ ウイスキー カナダ 700ml ]
ジャパニーズ 場所:日本
最後は我らがNIPPON、国産ウィスキーです。日本の国産ウィスキーは近年ウィスキーの世界大会で最高位に選ばれ、世界的に注目を集めています。ニッカウィスキーやサントリーの山崎や白州、響といったメジャーなものから、「ベンチャーウィスキー」と言われる小さな蒸留所からリリースされるウィスキーもクオリティが高いことで有名です。
サントリー シングルモルト ウイスキー 山崎 [日本 700ml ]
サントリー シングルモルト ウイスキー 白州 [日本 700ml ]
サントリーウイスキー 響 JAPANESE HARMONY [ ウイスキー 日本 700ml ]
それぞれの味わいの違いや特徴が知りたい!
ここではそれぞれのウィスキーの味わいの違いや特徴をまとめて見ます。
スコッチ
スコットランドで作るウィスキーは各地域ごとに大まかにはあるものの、実際はその蒸留所ごとに個性が出てきます。中でもスコッチの最も大きな特徴は「ピート」と呼ばれる泥炭由来の独特の香りです。ピートの炊き込み加減や蒸留機の形の違いなどで様々なバリエーションが生まれます。
中でもそのピート香が一番よく出ているのが「アイラ島」で蒸留されているウィスキーで、「ラフロイグ」や「ボウモア」を飲むと海の潮、磯の香りがふわっと香ってきます。
シングルモルトウイスキー ボウモア 12年 [ ウイスキー イギリス 700ml ]
アイリッシュ
アイリッシュウィスキーを語る上で外せないのは伝統的な「3回蒸留」。巨大なポットスチルで3回蒸留を行うことによって穀物由来のフレーバーをまろやかにする「ピュアポットスチルウィスキー」が有名です。現在この方法で作っているのはブッシュミルズ蒸留所と新ミドルトン蒸留所の2つのみ。味わいや香りがまろやかで優しいので、非常に飲みやすい口あたりに仕上がっています。
ブッシュミルズ [ ウイスキー アイルランド 700ml ]
サントリー ミドルトンベリーレア [ ウイスキー アイルランド 700ml ]
アメリカン
ここではアメリカンでもっとポピュラーな「バーボン」について触れていきましょう。バーボンウィスキーの定義は、原料となる穀物の51%以上がとうもろこしであり、アルコール分が80%未満であること。そして内側を焦がした新しいホワイトオークで2年以上熟成させること。これらの行程を経て初めてバーボンウィスキーを名乗ることができます。味わいや香りは、ほんのり甘く、バニラやメープルシロップのようなフレーバーがするのが特徴です。
バーボンウイスキー メーカーズマーク [ ウイスキー アメリカ合衆国 700ml ]
カナディアン
5大ウィスキーの中で最もライトで飲みやすいのがカナディアンウィスキーです。ライ麦を主原料としたフレーバリングウィスキーと、とうもろこしを主原料としたベースウィスキーをブレンドして加水すると、カナディアンウィスキーが出来上がります。
微かなシトラス系のアロマや蜂蜜のような甘い香りがして、飲み口はスムースで親しみやすいのが特徴。ウィスキー初心者におすすめです。
【ハイボールと相性抜群】カナディアンウイスキー カナディアンクラブ [ ウイスキー カナダ 700ml ]
ジャパニーズ
日本のウィスキーはモルトウィスキーとブレンデッドウィスキーの2つのタイプが主流で、モルトウィスキーはスコッチに似た味わいになります。ただ、日本のウィスキーはスコッチ特有のピート香が抑えられていて、水割りやハイボールにした時にも風味が崩れないのが特徴です。
また、日本のウィスキーは熟成期間等を定めた法律的な定義はありません。それでも美味しいウィスキーを作るには「熟成」が大きなポイントになります。
国産のウィスキーで他と違うところは、「ジャパニーズオーク」と呼ばれるミズナラ材を使った樽で寝かせたウィスキーがあることです。ミズナラの樽は白檀や香木のような独特の香りを生み出します。
サントリー シングルモルト ウイスキー 山崎 [日本 700ml ]
サントリー シングルモルト ウイスキー 白州 [日本 700ml ]
サントリーウイスキー 響 JAPANESE HARMONY [ ウイスキー 日本 700ml ]
まとめ
いかがでしたか。五大ウィスキーの生産地の場所や特徴を押さえておくだけでも、これからのウィスキーライフがより充実してくるかと思います。是非この記事を読んで、「色々なウィスキーを試したくなった!」と思えてもらえたら幸いです。