フランスで1、2を争う有名なワインの産地ブルゴーニュ。
ワイン好きの間でよく聞かれる「ボルドー派」はたまた「ブルゴーニュ派」かの派閥でいったら圧倒的にブルゴーニュ派の私。
今回は、ブルゴーニュのワインの首都「ボーヌ」へ行ってきました。
目次
ボーヌって?
ボーヌへはパリ・リヨン駅からTGV直通で約2時間。直通のTGVは本数が少ないので、ディジョンで1度乗り換えると、約3時間かかります。ディジョンからは約20分で到着するので、ディジョンに途中寄ってからボーヌへ行くこともできます。
中世の時代よりワインと共に発展したブルゴーニュのワイン首都。ワインショップやワイナリーが多く、大手のネゴシアンや運送会社の本拠地も立ち並びます。
オテル・デューを囲むように街が広がり、今も石畳が入り組み、城壁を残し、昔の趣を伝えています。そんな昔の街並みの中に、様々なお店が軒を連ねているので、ワインやワイングッズのお買い物に街歩きするのも楽しいです!
ブルゴーニュの郷土料理
ボーヌには沢山の飲食店があり、ブルゴーニュの郷土料理をボーヌのワイン片手に楽しむ・・・なんてことが出来ます。ブルゴーニュの中でも栄えている為、遅くまで営業しているワインバーもあります。食べておきたい郷土料理を紹介します!
ブフ・ブルギニョン(牛肉の赤ワイン煮込み)
ブルゴーニュの赤ワインと牛のフォンで、牛肉を赤ワインで柔らかく煮込んだ一皿。ビーフシチューの元になったお料理だと言われています。
コック・オー・ヴァン(鶏の赤ワイン煮込み)
本来は、雄の去勢鶏を使ったワイン煮込み。
修道院チーズ
修道院の農場で飼育されているモンベリヤルド牛の乳を搾って週に3回製造しています。このチーズはフロマージュ・ド・シトーと呼ばれ、表皮の色の薄い、若干プレスされていながらもやわらかくて香ばしい風味のチーズで、味はルブロッションに近い感じです。
修道院のブティックとブルゴーニュ地方のチーズ専門店で販売しているので、購入してホテルの部屋で楽しむのもいいですね。
ボーヌおすすめのビストロ、レストラン
Le Bistro Des Cocottes
ここはボーヌで一番お気に入りのビストロです!どれを食べても美味しくて、ブルゴーニュの郷土料理も様々揃っています。
内臓料理が苦手じゃなければ、ここでしか食べられないお店のスペシャリテであるアンドゥイエット・ボボスは絶品です。
Restaurant Benaton
日本人シェフ杉村圭史さんのミシュラン一つ星レストラン。
パテ・アンクルート世界大会準優勝の実力をもつシェフのパテ・アンクルートはここへきて来たら是非いただきたい一皿です。
天才的醸造家のワイナリーをご紹介
Domaine Camille Giroud
カミーユ・ジルーはボーヌで1865年設立の歴史の長いボーヌを代表するネゴシアンです。
自社畑の自社栽培のブドウを始め 多岐にわたるアペラシオンの超有名生産者から買い付けも行っています。買い付け先はアルマン・ルソー、コント・ラフォン、メオ・カミュゼ 、コント・アルマン、エマニエル・ルジェなど錚々たる顔ぶれ。ダヴィッド・クロワは天才的な感覚の醸造家で、クラスマンの一つ星を獲得しています。伝統のスタイルを尊守しながらも現代のワイン市場にも合わせた若いうちから楽しめるスタイルなど、テイストを上手に融合させたスタイルのワインを産みだしています。
おすすめ観光スポット
オスピス・ド・ボーヌ
かつてボーヌで使われていたオスピス=施療院でしたが、その当時の様子を博物館にしたもの。1443年に創設され、貧しい人たちに無料で医療を施しました。入院の条件は、貧者であることただひとつ。こうした慈悲深さからオテル・デュー=神の宿とも呼ばれています。
王侯貴族から寄進されたブドウ畑から生産されるワインで、費用を埋め合わせるシステムでした。
この建物はブルゴーニュを象徴する模様が、屋根にはいっているので、建築物としても有名で、それを見に来る方も多くいます。
訪れるなら、「栄光の3日間」がおすすめ
ブルゴーニュ地方最大のお祭りで、ボーヌが1年で最も賑わうワイン祭り「栄光の3日間」。毎年11月の第3土曜日から3日間開催されます。
特に日曜日にオスピスで行われるワインオークションは国際的にも有名で、その年のワインの相場を占うものだとする見方もあります。
祭りの期間中には、3,000種類ものブルゴーニュ・ワインが用意される大試飲会や、オークション・ワインの樽からの試飲も行われます。そして広場の屋台でも普段手に入らないようなブルゴーニュワインを破格で飲み、サラミやチーズを摘みながら楽しむことができます。
ワイン好きには堪らないイベントなので、是非楽しんでください。