シャブリは大量生産のワイン産地というイメージがありますが、品質を追求する拘りのドメーヌをご紹介します。
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シャブリのおすすめドメーヌ
日本人に馴染み深い辛口白ワインの代名詞ともいえる『シャブリ』には、数多くのドメーヌがありますが、品質の差が大きく、品質のいいワインは他のブルゴーニュの銘醸地の白ワインと比べてリーズナブルに楽しむことができる利点があります。
ドメーヌ・パット・ルー
『狼の足』という意味のドメーヌ名は、所有している畑名から名付けられました。
いい意味でシャブリらしくないエチケットにも、狼が描かれています。
このドメーヌは本当にいい意味で、シャブリらしくない。シャブリでは珍しい自然派ワインを生産しています。
当主のトマ・ピコは、映画『エックス・メン』に出演しているヒュー・ジャックマンと瓜二つで、とても優しい人です。
シャブリでは多くの生産者が農薬や化学物質を用います。彼の父もシャブリの生産者ですが、農薬や培養酵母を使用して周りの生産者と同じようにワイン造りをしていました。
トマ・ピコは、子供達や、次世代の人のために土壌や環境を守りたいと思い、自然な栽培、自然なワインを造っています。
しっかりと収量制限され、自然酵母で発酵、最小限の亜硫酸を用いて造られるワインは、シャブリに求められる要素を携えつつも、自然派ワインらしい柔らかさ、身体に染み込んでいく心地良さを味あわせてくれます。
私のお気に入りは、プルミエ・クリュのヴァイヨンです。こんなに旨味のあるヴァイヨンがあるのかと驚かされました。
ドメーヌ・フランソワ・ラヴノー
長熟して真価を発揮するフランソワ・ラヴノーのシャブリは、世界的にも高く評価されていて、熱狂的なファンが多くいます。
1948年創業で、2002年にワインアドヴォケイト誌にて、グラン・クリュ・レ・クロが98~100点、ヴァルミュールが96~98点というシャブリのワインで初めて満点に近い評価を得たことで、世界中に知れ渡りました。
シャブリの中では、最も厳しい収量制限に、機械収穫が主流のシャブリで、全て手収穫を行い、収穫に関しても1人あたり1haという狭い範囲を任されるため、丁寧な仕事が可能です。
ワインにもその丁寧な仕事ぶりが表れています。
私が特に気に入っているのが、プルミエ・クリュのフォレです。
フローラルさが特徴のフォレにラヴノーらしい濃い旨味が合わさって至福の味わいでした。
シャブリの拘りドメーヌのワインをぜひ飲んでみてください。
今までのシャブリのイメージが変わるかもしれません。