おいしい料理があってこそ、ワインの美味しさがより際立つものです。スペイン人は食事の時間が生きがいのひとつ。日本でも作れるワインにぴったりなスペインの簡単なあてを3つご紹介します。
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固くなってしまったパンならなお美味しい!パン・コン・トマテ
ふわふわじゃないパンのほうが美味しくできるカジュアルなあて。バゲットなどのパンをトースターで焼いて、半分に切ったトマトの断面をパンに擦り付けます。塩をパラパラと振ってエキストラバージンオリーブオイルを回し掛けます。バルセロナがあるカタルーニャ州でよく食べられるものです。ポイントはできるだけ品質のいいエキストラバージンオリーブオイルを使うこと。パンの味に合わせて塩の量を調節すると、完璧な美味しさになります。
和食でいうところの白ご飯のような存在なので、これだけをあてに飲む場合は、赤も白も熟成なしのフルーティーなタイプ、もしくはロゼがおすすめです。カヴァを合わせてもおしゃれです。
スペイン人のソウルフード!トルティーリャ・デ・パタタ
スペインのどの家庭でも必ず食べられる料理が「トルティーリャ・デ・パタタ」。スペイン風オムレツと呼ばれるじゃがいもの厚焼き玉子焼きです。じゃがいもは1cmくらいの厚みに切りオリーブオイルで揚げます。油から上げて溶いた卵と合わせ、塩で味付けし、エキストラバージンオリーブオイルでじっくり片面ずつ焼きます。
ポイントは、“焼く”といってもたっぷりのオリーブオイルを使用し、揚げ焼き風にすること。最初にじゃがいもを揚げることでじゃがいもの外側がカリッと、内側はふんわりします。じゃがいもをあまり小さく薄く切りすぎると、揚げる時に大変なので要注意。
たまご料理はワインと合わせにくいと言われています。マヨネーズがあると比較的合いやすくなるので白ワインがおすすめ。その他ビールとの相性は抜群です。
エビのプリプリ感がたまらない!アヒージョ!
日本でもおなじみの「アヒージョ」はエビをにんにくオイルで揚げ焼きにしたもの。食べにくいのでエビの殻は最初に剥いておくことと、もしにんにくを優しく香らせたいなら、みじん切りやスライスにせず、丸ごとを包丁の腹で潰して使うといいです。シーフードなので白ワインやカヴァは全面的にぴったりですが、ロゼもいいです。にんにくと一緒に唐辛子の輪切りも加えてピリ辛にしても美味しいのですが、その場合はビールが絶妙に合います。
簡単料理でワインがさらに美味しくなります。試してみてくださいね。