みなさんワインと言えばどこの国を思い浮かべますか?
やはりフランスがワインの本場というイメージがあると思います。
最近ではチリやオーストラリアなどもよく見かけますが
ワイン初心者はいったいどんなワインから飲めばいいのでしょうか?
それは「ニューワールドワイン」から飲めばワインの特徴がよく理解できます。
今日はニューワールドワインを最初に飲む理由についてお伝えします。
目次
最初に飲んでほしいニューワールドワイン
ワインと言えばフランスをイメージするかもしれませんが
複雑で繊細な味のワインには味わうべき順番があります。
順番に味わいをしって徐々に味わいの複雑なワインを楽しめるよう
味わうレベルを上げる必要があります。
ヨーロッパを中心とした生産地、古くからのワイン造りをしている「オールドワールド」と呼ぶのに対してアメリカやチリなどの比較的新しい生産国を「ニューワールド」と呼びます。
特徴がわかりやすいぶどう品種
このニューワールドのワインから覚えていくと味わいが理解しやすくなります。
ワインはぶどうからできたお酒。水などが一切入らない他にはないお酒なのです。
ぶどうの味わいがそのままワインの味わいに影響します。
「ニューワールド」のワインにはぶどうの特徴が良く現れたワインが多くあります。
殆どのワインは酸味が強い傾向。ニューワールドのワインは酸味がひかえめで
そして香りがパワフル。味わいが濃厚なのが特徴です。
初心者でもわかりやすく美味しいと感じられます。
まずは「ニューワールド」から初めてワインの美味しさを知りましょう。
フランスワインに勝ったアメリカカリフォルニアワイン
ただ香りが強く味わい濃厚な初心者向けのワインと思ったかもしれません。
実はこの「ニューワールド」ワインはあのワイン大国フランスに勝ったワイン
があります。それはアメリカカリフォルニアワインです。
世界を激震させた事件の始まり
カリフォルニアが世界のワイン王国フランスに勝ったのは1976年。
パリでアメリカの独立200年を記念して行われたイベントです。
フランスワインとアメリカワインの銘柄を隠して対決させようとしました。
ところがこのイベントはことごとくフランスの優位な条件で進められます。
自国のプライドが高いフランス。伝統的なワインで負けるわけにはいきません。
審査員は全員フランス人。3つ星レストランのシェフやソムリエ、醸造家やジャーナリストばかりで行われました。
信じられない結末がまっていた
アメリカカリフォルニアで当時最高と評価されていたカベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ各6銘柄とフランスも同品種格4銘柄の全20本でブラインドテイスティング(目隠し試飲)をして各審査委員が点数をつけます。合計点で順位が決まります。
結果は白ワインのトップ5のうち3本がカリフォルニアワイン。しかもトップはアメリカでした。赤ワインはトップ5のうち3本がカリフォルニアワイン。トップはまたもアメリカでした。
ヨーロッパから世界のワインへ
その事件はギリシャ神話になぞられて「パリスの審判」と名付けられました。
優れたワインはヨーロッパからという神話は崩れ、フランス以外でも美味しいワインは造られるという常識がひろまっていきました。ワイン業界は世界へ広がりをみせていきました。
フランスに勝ったワイン
白ワインで1位になった「シャトー・モンテレーナ シャルドネ」
華やかなトロピカルフルーツのような香りと濃厚な果実味。バターのような滑らかさをもった白ワイン
赤ワインで1位になった「スタッグス・リーブ・ワインセラーズ カベルネ・ソーヴィニヨン」
熟成感とバランスを兼ね備えた力強いワイン。複雑性をもったハーモニーがある。
気になる方は試してみてはいかがでしょうか?