私たちは、「ワイン」というと、イタリアやフランス、ドイツやスペインなどのような国を思い出しがちです。しかし実際には、いろいろな国でいろいろなワインが生産されています。そして現在では、そのような「いろいろな国で作られたワイン」を日本で購入することも簡単になっています。
今回は、そんな「いろいろな国で作られたワイン」のなかから、「シャトー・ブルゴゾーヌ コート・デュ・ダニューブ シャルドネ」を取り上げます。また、このシャトー・ブルゴゾーヌ コート・デュ・ダニューブ シャルドネが生まれたブルガリアと、そのブルガリアでつくられるワイン全般についての解説もしていきます。
目次
ブルガリアってどんな国?ワインとブルガリアの関係について
「ブルガリア」というと、多くの人が「ヨーグルトの国」というイメージを持つことでしょう。しかしブルガリアは、ワインの名産地でもあります。
ブルガリアは東欧のバルカン半島にある国ですが、ワイン造りの歴史は非常に古く、昔からワイン造りを行ってきた国でもあります。また、ブルガリアは、国全体でブドウを育てているところでもあり、それぞれの場所で異なる性質のワインが醸造されています。
ブドウの栽培地域は大きく5つに分かれます。ドナウ平原を中心とする北ブルガリア、歴史の舞台として何度も取り上げられた黒海を擁く東ブルガリア、それから「下ブルガリア」と呼ばれるバルカン山脈の南側に位置する場所、トラキア低地にある南、そして最後に取り上げるのはストルマ川の渓谷のある南西ブルガリアです。
ブルガリア地方のワインを語るうえで重要なのは、「それぞれの場所で造られるワインは、傾向が大きく違う」ということです。ブルガリアの北方面では白ワインがよく栽培されますが、南部では赤ワインがよく造られています。そのため、一口に「ブルガリアワイン」といっても、その方向性は大きく違うわけです。
ブルガリアワインは近年、大きな発展を遂げたといわれています。西欧諸国から入って来る醸造技術などが、この「ブルガリアワインの大きな発展」に貢献したとされています。
ブルガリアでは、固有品種として、マヴルッドなどのブドウを持っていますが、国際品種として有名なメルローやシャルドネも作っています。これらから生み出されるワインは高品質なものも多く、なかには、世界のTOP30のワインにランクインしているものさえもあります。ただ、価格帯はそこまで高騰しておらず、高い評価の与えられているワインであっても10000円を切る価格で手に入れられることもあります。
ブルガリアワインはそれほど入手が難しくなく、比較的よく出回っています。デパートなどの、売り場面積が限られているところで見つけるのはやや難しいかもしれませんが、通販などを利用すればある程度容易に手に入れることができます。
ブルガリアのワイン~「シャトー・ブルゴゾーヌ コート・デュ・ダニューブ シャルドネ」について
ここからは、ブルガリアのワインとして「シャトー・ブルゴゾーヌ コート・デュ・ダニューブ シャルドネ」を1本取り上げていきましょう。
「シャトー・ブルゴゾーヌ コート・デュ・ダニューブ シャルドネ」を造っているワイナリーは、ブルガリアでもっとも長い歴史を持つワイナリーです。ドナウ川の南岸に拠点をおいてワインを造り続けているところであり、ブルガリアのなかでももっとも広い面積のブドウ畑を有しています。なお、緯度は、ワインの名産地として知られているイタリアのトスカーナと同じところにあります。
「シャトー・ブルゴゾーヌ コート・デュ・ダニューブ シャルドネ」は、シャルドネで造られたワインです。パイナップルの香りがあり、ブドウなどのフルーツ感も強く、白い花のニュアンスもあります。非常にアロマティックで、香りが強く感じられるワインでもあります。香りの強いワインを好む人におすすめのワインだといえるでしょう。
味わい的には、酸味が強めです。ただしなめらかな味わいに仕上がっているため、飲んでいて「すっぱすぎて飲めない!」「刺激が強すぎて飲めない!」と感じることはないでしょう。フレッシュな味わいを楽しめるのが「シャトー・ブルゴゾーヌ コート・デュ・ダニューブ シャルドネ」の特徴ではありますが、軽すぎるということもなく、中程度の厚さを感じることはできます。
「シャトー・ブルゴゾーヌ コート・デュ・ダニューブ シャルドネ」は、シーフード系の料理とあわせやすいでしょう。また、少し個性的な中華料理などともあわせやすい1本だといえます。
「シャトー・ブルゴゾーヌ コート・デュ・ダニューブ シャルドネ」は、値段も手ごろです。お店にもよりますが、1000円~1500円程度で販売されていることも多く、お求めやすい価格で流通しています。テーブルワインとして利用できる気軽さも、シャトー・ブルゴゾーヌ コート・デュ・ダニューブ シャルドネの魅力だといえるでしょう。