「コマンダリア」というワインの名前は、それほどメジャーではないかもしれません。しかしそこに秘められたエピソードを知れば、「週末の1本」にきっとこれを加えたくなるはずです。
とても魅惑的なワインである、「コマンダリア」を紹介します。
目次
クレオパトラにまつわるワイン、それがコマンダリア
「コマンダリア」というワインは、はるか昔にキプロスで生まれました。キプロスは、美の女神アフロディーテが生まれた土地ともいわれています。そしてこの土地で育ったコマンダリアは、世の中を変えた美しい女王、世界で一番の美女とも称されるクレオパトラに愛されることとなりました。クレオパトラの恋人の1人であったアントニウスは、この「キプロスのワイン」を口説き文句のなかに入れて、美しいかの女王に愛を告げたとされています。
美の女神が生まれた島で誕生し、そして歴史に名を残す美しい女王に愛されたキプロスのコマンダリアは、ワインのなかでも特別な意味を持っています。また、その後の歴史のなかでもコマンダリアは数多くの偉人に愛され、イギリス王には「ワインの王」と賛美されたというエピソードも残っています。
また、キプロスはワイン作りの歴史自体も非常に長い土地でもあります。その歴史は2000年以上にもわたると言われており、その長い歴史のなかでも、コマンダリアはキプロスを代表するワインとして、さまざまな物語のなかに登場しているのです。
コマンダリアの作り方は非常に独特です。まず、ブドウをつみとり、それをワラの上において自然光の力で乾燥させます。乾燥して糖度が高まったブドウを使って発酵をさせ、ワインを作っていくのです。
このような特別なコマンダリアは、現在は日本でも気軽に買えるようになっています。
次の項目からは、実際のコマンダリアの味の解説をしていきます。
コマンダリア セントジョンの味わいについて
コマンダリアはその特徴として、「非常に甘口である」という点が挙げられます。極甘口に分類されるワインであり、非常に強い甘味を持ちます。近い味わいとして、酒精強化ワインである「ポートワイン」が挙げられます。
この「コマンダリア セントジョン」は、とても高貴な香りがします。コニャックのような香りを持っていて、優雅でエレガント、高級感のある香りを放ちます。ブラウンがかった見た目をしていますし、香りも強く、一見すると渋そうに見えるかもしれません。しかし香りや見た目に反して味はとても甘く、スイートな風味が口のなかに広がります。
はちみつやブドウジャムのような甘さが口の中いっぱいに広がり、優雅で特別な時間を作り上げてくれます。「デザートワイン」に分類されるもので、強烈な甘みを持っています。
料理に合わせるのは非常に難しいのですが、ドライイチジクやチーズなどとならば合わせられるかもしれません。とても主張の強いワインですから、少しずつ飲んでいくのがよいでしょう。ただ、この「今までにはないワインの味わい」は、私たちにコマンダリアが特別なものであることを強く意識させてくれます。
ちなみにこのコマンダリア セントジョンは、「ジニステリ」というブドウを使って作られています。これはキプロス島固有のブドウとして知られています。このような点もあり、コマンダリア セントジョンは「キプロスの」「クレオパトラが好んだ」「特別な甘口ワイン」としての性格を強く反映しているワインだともいえるでしょう。
週末などに1本、話のネタにぜひ楽しんでみてください。特に、「従来のワイン」に少し飽きてしまった人や、新しいワインを探している人におすすめです。
http://www.sozainochikara.jp/pdf/sozai_024.pdf
https://www.budouya.jp/products/detail.php?product_id=10
https://www.budouya.jp/user_data/cyprus.php
http://www.akikotomoda.com/lecture/?p=3230
スタッフオススメ コマンダリア セントジョン
コマンダリア セントジョン【Commandaria St.John】【クレオパトラ伝説の甘口ワイン】【キプロス産・デザートワイン・甘口・750ml】