恐らく世界でもっとも有名な白ワインを使ったカクテルといえば、「キール」でしょう。白ワイン×クレーム・ド・カシスで作り上げるもので、美しいピンク色のカクテルとなります。
ただ、キール以外にも世の中には白ワインを使ったカクテルが、数多くあります。
今回はあえて「定番」を外し、一風変わった白ワインカクテルを紹介していきたいと思います。
今回紹介するのは、
- スプリッツァー
- オペレーター
- 白ワインクーラー
の3つです。
目次
爽やかに飲める「スプリッツァー」はオーストリア生まれのカクテル
【スプリッツァーを作るのに必要な材料】
白ワイン60ミリリットル ソーダ水(炭酸水)40ミリリットル
スプリッツァーの作り方はいたって簡単です。グラスに2つの材料を入れて作るのが基本です。ここでは氷を入れてはいませんが、どちらかというと、氷を入れて作る方がメジャーな作り方のようです。また、ここでは「白ワイン6;ソーダ4」にしていますが、白ワイン5;ソーダ5」で作るやり方もあります。
スプリッツァーは、オーストリアで生まれたワインカクテルです。オーストリアのザルツブルクで生まれたお酒であり、名前はドイツ語の「弾ける(シュプリッツェン)」からきていると言われています。このカクテルは、一世を風靡したダイアナ妃(元イギリス皇太子妃。交通事故で亡くなった)が愛したカクテルだとも語られています。
このように、「語るべき話」をたくさん持ったスプリッツァーは、そのエピソードとは裏腹に、非常に気楽に楽しめるカクテルです。甘味もある程度あり、ソーダとワイン(ここではジェイコブズを使用)との相性も非常によく、爽やかに楽しく飲めるのが特徴です。少し重いワインを使ってもうまく調和できます。また、オーク香のよくきかせられたワインを選ぶと、香りもしっかり楽しむことができます。
清涼感のあるカクテルであり、いつでも飲みやすいのが魅力です。度数も極めて弱く、8度以下でしかありません。材料が手に入りやすいこと、度数も低いこと、ビルド(注ぐだけ、注いで混ぜるだけ)で作ることのできる気楽さも、多くの人に愛されている理由でしょう。
ジンジャーエールが爽やか!オペレーターの作り方と材料について
【オペレーターを作るのに必要な材料】
白ワイン90ミリリットル ジンジャーエール90ミリリットル レモンジュース5ミリリットル レモンスライス
オペレーターと名付けられたこのカクテルは、「飛行機を操縦する人間が好んで飲んだ」という逸話があります。そのため、オペレーターと名付けられたのだとされています。ただこれもひとつの俗説であり、「これが正解です」と言い切れるものではありません。
オペレーターのレシピは非常に簡単です。ビルドで作ることができるので、だれでも問題なく作ることができるでしょう。なお、ここでは氷を入れていませんが、これは冷蔵庫から出したばかりの材料で作っているからです。少し時間がかかるようならば、氷を入れて出すことをおすすめします。
先に白ワインを入れて、その上からジンジャーエールを注ぎます。ここではレモンスライスは浮かべていますが、レモンスライスはグラスに挟みこむだけのときもあります。
オペレーターは、非常に爽やかで飲みやすいカクテルなのが特徴です。炭酸とレモンの風味が掛け合わさってとても清涼感のあるカクテルに仕上がります。夏の日に飲みたいカクテルではありますが、一年を通して、女性に人気のあるカクテルでもあります。
色合いも美しい「白ワインクーラー」は意外と簡単に作ることができる
【白ワインクーラーを作るのに必要な材料】
白ワイン90ミリリットル オレンジジュース30ミリリットル グレナデンシロップ15ミリリットル オレンジキュラソー10ミリリットル 氷 オレンジスライス1枚
混ぜて作ることのできる簡単カクテルのうちの一種です。オレンジキュラソーは、なければ省いてしまって構いません。また、オレンジも、なければ入れなくて構いません。ここでは「オレンジキュラソー入り、オレンジスライスなし」で作っています。
グレナデンシロップとオレンジジュースで甘さが出るうえ、白ワインをベースとしているので非常に飲みやすいのが特徴です。甘味が強く、ジュースのように飲めるでしょう。夕日を思わせるような美しい外見も魅力です。
なお、ロゼワインを使って作るものに、「ワイン・クーラー」があります。こちらの方が名称としては有名かもしれません。比率も基本的には白ワインクーラーと同じで、ワインをロゼワインに変えるだけで作れます(ただしオレンジのカット方法には違いがみられることがあります)。
白ワインは、単独で飲んでもおいしいものです。ただ、「いつもの白ワインの飲み方に飽きた」「あまり好みの白ワインではなかった」という場合は、このような「白ワインカクテル」を楽しんでみてもよいのではないでしょうか。