10月29日、天王洲キャナルガーデン(東京都品川区)で、ドン・キホーテ主催の「DAY OF THE DEAD 2025」が開催されました。メキシコの「死者の日」をテーマに、テキーラを主役としたイベントです。
ドン・キホーテは、実は日本で最もテキーラを販売している小売店。「テキーラを広める小売店」を目指し、今回のイベントを企画したそうです。カラフルな装飾に囲まれた会場内で、テキーラの輸入元各社がテキーラを使ったカクテルを提供していました。
この記事では、各ブースの様子を中心にイベントをレポートします。
目次
5社がブースを出展
今回の出展企業は、サントリー、ペルノリカールジャパン、カンパリジャパン、サッポロビール、そしてドン・キホーテの5社。本来であればアサヒも出展予定でしたが、9月末のサイバー攻撃の影響で辞退となりました。
サントリー

サントリーは、「トレスジェネレーション」を使用した2種類のカクテルを提供。ひとつはザクロジュースを使用した赤いカクテル、もう一方はウィスキーの定番であるオールドファッションをテキーラでアレンジしたものでした。どちらもテキーラの味わいを楽しめる一杯に仕上がっていました。

トレスジェネレーションは、自社栽培の完全成熟したアガペと火山岩で濾過された水を使用。3回の蒸留とオークの新樽熟成による、クリーンさと複雑さを併せ持った味わいが特徴です。イベント中に、サントリーの方がカクテルに使われているテキーラを配っており、味わいへの自信が伺えました。
このブランドは、現存する最古のテキーラ蒸留所を立ち上げたドン・セノビオの一族によって、100年以上に渡って受け継がれているお酒です。原産地呼称の確立などにも関わっており、メキシコが誇るお酒にテキーラを押し上げた一族としても知られています。
ペルノリカールジャパン

ペルノリカールジャパンは、「コディゴ1530ロサ」を使用したカクテル、パローマロサを提供。1ヶ月熟成でほのかなピンクの色合いのロサを使用することで、華やかな香りのカクテルに仕上がっていました。パローマは、このカクテルのようにいろいろな材料を混ぜてこだわることもできますし、グレープフルーツとソルトで自宅でも簡単に作れます。

コディゴ 1530は、2016年に正式に設立されたプレミアムブランド。地元の蒸留職人たちにより何世紀にもわたって受け継がれてきた伝統的なレシピが継承されています。
カンパリジャパン

カンパリジャパンは、「エスポロン」を使用した2種類のカクテルを提供。モスキートバイトは、ネパールの山椒と言われるティムールペッパーと、モンテロボス エスパディン(クラフトメスカル)を使用したカクテルです。複雑でスパイシーな味わいで、今回のイベントで最も個性的な1杯でした。もうひとつは、デザートカクテルであるLove Me Tenderをテキーラでアレンジした、ロマンチックな一杯でした。

骸骨(カラベラ)のラベルが印象的な「エスポロン」は、クラフト志向のテキーラでありながらリーズナブルな価格が魅力です。最大のテキーラ消費国であるアメリカでは、特に高い人気を誇っています。
サッポロビール

サッポロビールは、「パトロン シルバー」を使用したライムとトマトのカクテルを提供。材料をボトルの中で混ぜて提供するスタイルは、ホームパーティでマネしたいやり方でした。

パトロン シルバーは、最高品質のブルーアガベだけを使用し、手作業で少量ずつ製造されるプレミアムなテキーラです。映画俳優クリント・イーストウッドをはじめ、各分野のセレブから愛されているテキーラとして知られています。
ドン・キホーテ
イベントの主催者でもあるドン・キホーテのブースには、ずらりと取り扱っているテキーラが並んでいました。こちらはそのごく一部です。

ドン・キホーテ限定販売の「ドン・ラモン」を使った、完全オリジナルカクテルも用意されていました。ひとつはコアントロとカリブシロップ、そしてブラックコーヒーを使用した甘口カクテル。そしてもう一つはノンアルコールの梅酒を使用したさっぱりカクテルです。

ドン・ラモンは、アメリカ、そして本国メキシコで親しまれているテキーラです。ドンキらしいリーズナブルな価格帯で、手軽に本格的な味わいを楽しめます。
次の記事では、スタッフさんがおすすめの初心者向けテキーラと人気のテキーラ、注目してほしいテキーラと共にご紹介します。
テキーラにぴったり!ドン・キホーテらしさを感じる空間

会場は、骸骨や花をモチーフとした死者の日仕様。ナタリアDさんによる映画『リメンバー・ミー』やドン・キホーテのあの曲のパフォーマンスがあり、フィンガーフードやテキーラと一緒に楽しみたいドンキの商品などが振舞われていました。

この死者の日をテーマにした理由は、“死を恐れるのではなく、生きることを楽しむ日”というのが、ドン・キホーテの理念と通じるものがあるからだそうです。
実はテキーラは超初心者で、味わいや香りに注目したのは初めてだったのですが、飲みやすいテキーラが多いこと、香りの幅が広いことに驚かされました。
そんな魅力的なテキーラについて、今後何回かに分けてご紹介するので、ぜひ楽しみにしていてください。
