こんにちは。今回は大阪府柏原市にあるカタシモワイナリー主催の「かたしもワイン祭り」に参加してきました。
大阪で1914年からワインを造り続けている老舗ワイナリー「カタシモワイナリー」は、現存する西日本最古のワイナリーです。
ワイナリー周辺にはぶどう畑と歴史ある街並みがあり、その中でお昼からワインを楽しめるのが「かたしもワイン祭り」です。
今年のイベントは終了しましたが、ぜひ訪れていただきたいステキなイベントですので、来年に向けて楽しみ方や注意事項などを紹介していきます。
イベントの概要は下記の通りです。
・2025年11月16日(日) 10:30~15:30 雨天決行
・場所:大阪府柏原市太平寺2丁目カタシモワイナリー本社、旧直売所駐車場、ぶどう畑、古民家など
・グラスワイン・グラスジュース等はチケット制
・前売りチケット3300円(税込み)、当日チケット4000円(税込み)
・専用グラス券+ワインチケット4枚
・追加ワイングラスチケット1枚(1杯分)700円
・グラスワインは1杯100ml程度
・店舗ブースでフード等販売あり(キャッシュオン)
・前売りチケット販売場所:カタシモワイナリー直売所、出店店舗、ローソンチケット、チケットぴあ
目次
💡事前準備&会場に着いたらまずやること

まずはイベント当日までに前売り券を購入しておきましょう。
ローソンで発券できるローソンチケットか、セブンイレブンのチケットぴあでの購入が便利です。
当日は事前にコンビニで発券した紙のチケットを忘れずに持っていきましょう。メイン会場のカタシモワイナリー本社の最寄りはJR柏原駅、近鉄電車安堂駅で、どちらも会場まで徒歩10分ほどです。(JR柏原駅までは大阪から電車で30〜40分ほどで到着します。)
イベントの開始時間10:30のところ、ちょうど10:30ごろ最寄り駅に到着すると、イベントに参加者らしい方が大勢おられました。
その方々と一緒にカタシモワイナリー本社へ向かいます。会場に到着したら、まずは受付にてチケットと専用グラス+ワインチケット4枚と交換しましょう。専用グラスはプラスチック製なので安心です。
ワインチケットと共に会場MAPもいただけます。
このイベントは会場が複数箇所あり、会場内にはそれぞれ異なるワインとフード販売ブースや飲食スペースがあります。
MAPの下の方が本社会場、左上の方がブドウ畑で、ブドウ畑の中にも会場・飲食ブースが出店されています。

🥂泡辛ピケット?「ポンピケ2025」で乾杯!

時刻はまだ11時ですが、イベントなので午前中からいただきます。乾杯!
1杯目は「ホンピケ2025」にしました。こちらピケットという微発泡ワインで、ワインの搾りかすに水を加えて再発酵させたお酒です。
本来は、ワイン生産者が自家消費用に作っていたものですが、近年ではSDGsの観点から、廃棄物削減のために再注目されています。
「ポンピケ」とは堅下本葡萄の皮と種を発酵させたワインを、瓶内発酵させた軽い飲み口のスパークリング。
いただくと酸味が爽やかで微発泡、サラッと飲めて1杯目にピッタリです。皮と漬け込まれているので適度な苦味も感じられるお酒でした。
🍇美味しいの?ワイン用ブドウをもぎって食べてみる

このイベントの面白い点が、ブドウ畑でワインと生のブドウをいただけることです。
ブドウ畑になっているワイン用ブドウ「マスカット・ベーリーA」を生で初めていただきました。味わいはしっかり甘くて美味しい!
酸味は無く子供でも食べやすそうな、普通に食べて美味しい味です。こんなに甘いブドウが発酵や熟成により、酸味や旨みが出てくると考えると改めて発酵とは不思議な現象ですね。
さっそく2杯目のワインをいただきます。

2杯目は「合名山 堅下本葡萄2025」という白ワインにしました。
色はほぼ無色透明でブドウ畑が透けて見えます。味わいはとにかくスッキリ!酸味と苦味が心地よくクリアで日本らしいワインでした。
この日は11月ながら気候が良く、直射日光が厳しいほどの陽気でした。そんな中ブドウ畑の日陰が非常にありがたい!思わず「昼ワイン最高!」と言いたくなる気候でした。
ブドウ品種は検索しても情報がなく、おそらく複数の品種をアッサンブラージュしている(混ぜている)と思われます。
堅下地域の名産であるデラウェアが使用されていそうな、キレイな酸味とフレッシュな味わいが心地良いワインでした。チーズとの相性も抜群です。
🏃急な坂を登った先にある絶景とワインは格別!

3杯目は「柏原醸造新酒」にしました。こちらはメルローを使用した赤ワインで、社長曰く「今年はめちゃ上手くできたっ!」とのことで期待が高まります。
飲んで見ると香りは甘くまろやか、味わいは新酒らしく酸味が残っていながらもメルローらしいボディがしっかりしている一杯でした。確かに味わい豊かでうまい!
こちらは「丘の上畑会場」という大阪府と奈良県の県境にある柏原ワインの自社畑、合名山に位置しています。
そのため階段と急な坂道を登っていく必要があり、歩きやすい靴必須です!そして道がせまいので酔った状態で行くのは少々危険です。あまり酔いが進まないうちに、丘の上の会場へ向かうようにしましょう。

丘の上畑会場へ行くのは正直若干しんどいです。ついつい息切れしてしまうほど…
しかし坂を登りきった後、丘の上からの景色は最高です!この日は天気が良かったため、あべのハルカスなども見通すことができました。
坂を登って多少汗をかいたので、風も心地よい…
頑張った甲斐があり、景色もワインもより美味しく感じました。頑張った後のお酒は自分へのご褒美感も高まり、お昼から外で飲んでいるというシチュエーションもあって最高に美味しく感じられました。
夜に家でゆっくり飲むのも良いですが、ここでしか味わえない五感を刺激されながら飲めるのも、このイベントの価値ある点です。

🍷ラスト!黒い宝石・ビジュノワール?
最後は「K.S.ビジュノワール2025」にしました。ビジュノワールとは聞き慣れないブドウ品種ですが、山梨県で「甲州三尺」と「メルロー」、「マルベック」を交配させて開発された、赤ワイン用の黒ブドウ品種です。
フランス語で「黒い宝石」を意味し、力強いタンニンと濃厚な果実味、ブルーベリーを思わせる香りが特徴です。
飲んでみると、甘くてブラックベリー系の芳醇な香り…タンニンがしっかりしていながらも強すぎずまろやかです。日本のワインらしい、柔らかく優しい味わいに癒されました。

古民家を使用した会場もあり、中の座敷は休憩所スペースになっているので、歴史を感じながらゆっくりワインがいただけます。(ただ人が多いので休憩所がいっぱいになっていることも…)
このエリアには伝統的な古民家が立ち並び、大阪府から「石畳と淡い街灯まちづくり支援事業」に認定されています。細い歩道に沿って古民家が立ち並んでおり、まるで過去にタイムスリップしたかのような錯覚におちいります。
最後に同行していた方より「K.S.シャルドネ2023Unwooded」を少しいただきました。飲んでみると「本当にシャルドネ?」と思うほどシャルドネらしくない味わいで、デラウェアと言われたらそう信じてしまうほど酸味がしっかりしたクリアな味わいでした。
シャルドネは元来ニュートラルさが特徴、だからこそ作り手や産地・製法によって千差万別に味わいが変化するブドウ品種です。
その土地のテロワールを全面に反映した味わいになると考えると、デラウェアの名産地である堅下の土地の味が詰まったワインに仕上がっているのでしょう。

⚠持っていくと便利なもの&注意点
あなたも昼からブドウ畑でワインを飲みたくなってきたのではないですか?最後は来年の参加に向けTipsをまとめておきます。
<持っていくと便利なもの>
①昨年のイベント専用ワイングラス
持参するとワインチケットが1枚多くもらえるそうです!ワインチケットを1杯追加購入するには700円かかるので、ワイングラスを保管しておいて翌年のイベントに持っていくと1杯お得に飲むことが出来ます。
②おつまみ・お水
飲食ブースが出展しているのですが、どこも長蛇の列で購入まで時間がかかりますし、人気のフードはお昼には売り切れてしまいます。
チーズや乾き物、パンなどワインに合うおつまみを持っていくとワインとのペアリングをストレスなく楽しむことが出来ます。
またワインの途中でお水を飲むことも、酔いを和らげるのに有効ですので、忘れずに持っていきましょう。
③レジャーシート・簡易的な椅子・ワインホルダー
飲食ブースやブドウ畑の中に椅子も置いてあるのですが、基本どこも人でいっぱいです!
レジャーシートや簡易的な椅子、せめて地面に座って多少汚れても良い服で行くことをオススメします。
またワイングラスを首から下げておけるワインホルダーもあると非常に便利です。
④歩きやすい靴
前述の通り、急な登り坂や足元の悪いブドウ畑の中を歩き、複数の会場を巡りながらワインを楽しむイベントです。
オシャレより歩きやすさ重視の靴で参加するようにしましょう。

最後に注意点です。それは、お手洗いが足りない問題…!
会場は丘の上やブドウ畑なので、参加人数に対してどうしてもお手洗いが少なく、常に長蛇の列ができていました。
あまり長居はせず、本社会場や旧直売店まで降りると仮設のお手洗いもありますので、お手洗いの場所も考慮し計画的に巡るよう注意してください。
注意点はあるものの、お昼間からブドウ畑でワインを飲むのは、滅多にできない五感を刺激されるワイン体験です。登り坂を登って息が切れるのもお酒を美味しく飲むためのスパイスにもなります。
飲食店やお家で飲むのとは異なり、自然の土の匂いや風、太陽を感じながら飲むワインは別格なので、ぜひ来年は参加してください。私も絶対来年も参加します。
ここまでお付き合いありがとうございます。また素敵なお酒イベントを紹介しますので、よろしくお願いします。
