Nozawa Onsen Distillery株式会社(長野県下高井郡野沢温泉村)は、野沢温泉蒸留所初となるシングルモルトウイスキー「Barrel Hall Series」を2026年11月6日に発売すると発表しました。
同商品は、3年間熟成させた蒸留所初のウイスキーです。野沢温泉村に受け継がれてきた「世代をつなぐ」という考え方をコンセプトに据え、国の重要無形民俗文化財に指定され、日本三大火祭りの一つとして知られる「道祖神祭り」から着想を得たとしています。
目次
2種類の原酒をブレンドしたシングルモルト
原料の大麦麦芽には、代表取締役のリチャーズ・フィリップ氏の出身国であるオーストラリア産を使用。製品は、異なる2種類の仕込みから生まれた原酒をブレンドしています。
一方は米国製のハンマーミルで一般的なシングルモルトより細かく麦芽を粉砕し、もう一方は「ホールマッシュ」と呼ばれる無濾過仕込みを採用しました。同社によると、それぞれの原酒の個性を重ね合わせることで、野沢温泉蒸留所らしい奥行きのある味わいを実現したとしています。
道祖神祭りに受け継がれる文化を表現

商品コンセプトには「Whisky Connects Generations.(世代をつなぐ)」を掲げています。
同社によると、野沢温泉村の伝統行事である道祖神祭りでは、世代ごとに役割を担いながら、祭りに関する知識や責任、誇りが受け継がれてきました。こうした文化と、長い時間をかけて造られ次の世代へ受け渡されるウイスキー造りとの共通点に着目し、「受け継ぐ」という考え方を商品コンセプトに反映したとしています。
御神木のブナをモチーフにしたボトルデザイン
ボトルデザインには、野沢温泉を取り囲む豊かな森を象徴する木でもあり、道祖神祭りで御神木として用いられるブナの木をモチーフに採用。同社によると、ブナの森は水を蓄えて育む環境を支える大切な存在だとしています。
実際のブナの木を3Dスキャンし、樹肌の質感や輪郭をボトル表面へ落とし込み、祭りの中で世代を超えて受け継がれてきた御神木の存在を表現したそうです。
製品概要

品目: シングルモルトウイスキー
容量: 700mL
アルコール度数: 47%
希望小売価格: 13,200円(税込)
発売日: 2026年11月6日(金)
販売場所: 野沢温泉蒸留所/公式オンラインストア/取扱店等
【テイスティングノート】
香り:ハチミツやクレームブリュレを思わせる甘く濃厚な香り
味わい:トフィーを思わせる濃厚な味わいに、フルーツケーキやチョコレートのようなニュアンスが重なる
余韻:ふくよかで、モルト由来の甘みとスパイスが続く
野沢温泉蒸留所の概要

2022年12月15日、野沢温泉村中心部に開業した野沢温泉蒸留所は、クラフトジンを製造してきた蒸留所です。世界的な酒類コンペティションで20以上の賞を受賞しており、2023年のサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SFWSC 2023)では、出品したジン4種すべてが金賞を受賞しています。
現在、同蒸留所ではジンの生産に加え、シングルモルトウイスキーの生産を本格的に拡大中。村の冷涼な気候の中で熟成を重ねている原酒を用い、2026年11月に発売する予定です。同社は、ジンで培ったボタニカルの知見と蒸留技術をウイスキーへ生かし、新たな挑戦を続けるとしています。
