こんにちは。ワインエキスパートの中川茉那です。
100種類以上のワインが試飲できるイベントって、気になりませんか?
今回はそんな「ピーロート ザ・エクスペリエンス 2026 大阪」に参加してきました。
世界中のワイン生産者が来日し、100種類以上のワインを飲み比べできるという夢のようなイベントです。
ただし参加費は90分で8,800円と、なかなかのお値段ですが、幸運にもピーロート会員の方に誘っていただき、無料で参加できました。
それでも8,800円の価値があるか半信半疑だったのですが、会場に入った瞬間に「勝ち確定」を感じる良イベントで、あっという間に90分が過ぎていました。
ワインエキスパートの私が実際に試飲して、思わず感動したワインを8本厳選して紹介します。ぜひ最後までお付き合いください。
目次
🔥ピーロートの本気!豪華すぎる会場&ワインリスト

会場に足を踏み入れて感じたのがピーロートの本気です。
会場はホテルの宴会場で、豪華なシャンデリアが輝くパーティー会場のような雰囲気です。
ブース数も驚きで、会場マップを見ると37ものブースがずらり。
各ブースにはワインの生産者やバイヤーの方がおり、直接説明を聞きながら試飲できます。
海外から来日されている生産者の方も多く、フランスをはじめとする各国の造り手から話を聞きながらワインを楽しめる貴重な機会でした。
試飲できるワインの数は100種類以上と聞いていましたが、実際は143種類のワインが試飲可能!
シャンパーニュだけで8種類もあり、当然すべていただきました(笑)。
1本40,000円を超える高級ワインも試飲できたので、8,800円払っても十分参加する価値がある贅沢イベントでした。
🥂チーズみたいな発酵感がクセになる!これぞシャンパーニュ

No.1 シャンパーニュ
Taittinger Brut Millesimes(テタンジェ ブリュット ミレジメ)2016
¥ 18,370
シャンパーニュというと華やかな泡も魅力ですが、私がこのワインに惹かれた理由は「発酵感」です。
グラスに鼻を近づけた瞬間、ブリオッシュや焼き立てパン、熟成したチーズのような発酵食品特有のクセになる香りが漂います。
口に含むと泡はきめ細かく果実味もありますが、主役はやはり発酵由来の複雑な旨味です。
ただ辛口なだけでなく酵母由来の旨味や香ばしさがあるので、シャンパーニュ独特の満足感があります。
シャルドネ50%・ピノ・ノワール50%という構成も絶妙で、シャルドネのエレガントさに加え、ピノ・ノワールの力強さがワイン全体に骨格を与えています。
乾杯用として一瞬で飲み終えるにはもったいない。
熟成した白カビやシェーブルチーズをつまみながらゆっくり味わいたい発酵シャンパーニュでした。
🍋トキメキ!綺麗なお姫様&大人のはちみつレモン

No.2 白ワイン
Pieroth E.Premium B.L. Hoelle QW Dry(ピーロートエステート プレミアム ブルクライヤー ヘレ)
¥5,500円
ドイツ語なので強そうな名前ですが、リースリングはそんな言葉のイメージとは全く真逆です。「綺麗」という言葉がピッタリで、リースリングのお手本と言いたくなるような美しいワインでした。
印象的なのが透明感です。
口に含むとミネラル感がすっと広がり、まるで澄んだ湧き水を飲んでいるかのような感覚になります。
ただ軽いだけではなく、後から白い花を思わせるフローラルな香りが広がり、リースリングってやっぱりいいな…と思わせてくれます。
派手な果実味や強烈なインパクトではなく、美しさで魅せてくる綺麗なブロンドのお姫様のようなワインでした。
お値段は5,500円と少し贅沢ですが、綺麗な白ワインを感じたい方にはぜひ飲んでほしい1本です。

No.3 白ワイン
Summer Wind Riesling Kabinett Low Alcoho サマー・ウインド リースリング カビネット
¥ 3,080
もう1本リースリングを紹介します。
先ほどのリースリングが透明感なら、こちらは親しみやすさが魅力です。
甘口タイプですが、決してベタっとした甘さではありません。
リースリングらしい爽やかな酸味がしっかりあるので、飲み口は驚くほど軽やかでまるで「大人のはちみつレモン」です。
蜂蜜のような優しい甘みとレモンを絞ったような爽やかな酸味で、甘酸っぱさが本当に心地良く、気付けばグラスが進んでしまいます。
ラベルも夏の海を思わせる爽やかなデザインで、これからの暑い季節にキンキンに冷やして飲めば幸せになれること間違いなしです。
アルコール度数は7%と軽めなので、普段あまりワインを飲まない方にもおすすめできます。
価格も3,080円と比較的手に取りやすいのが嬉しいところ。
🥰さすがブルゴーニュ!主張しない美しい樽感にノックアウト

No.4 白ワイン
Bourgogne Chard.Ursulines,JC Boisset(ジャン・クロード・ボワセ ブルゴーニュ シャルドネ ウルシュリーヌ)
¥ 7,260
今回の37ブースの中で、最も印象に残ったのがブルゴーニュの名門「ジャン・クロード・ボワセ」です。
ワイン好きなら一度は訪れてみたい場所、ブルゴーニュ…
中でもニュイ・サン・ジョルジュという場所にあるワイナリーで、あのロマネ・コンティが造られるヴォーヌ・ロマネ村の隣という、まさに銘醸地です。
このワインは本当に、樽の使い方が美しいです。
樽熟成したシャルドネというと、アメリカやオーストラリアのワインにある、バニラやバターの香りがしっかり前面に出たタイプが代表的です。
対して、このワインはシャルドネのフレッシュな果実味を残しながら、トーストやナッツを思わせる香ばしいニュアンスがほんのり感じられます。
まるで上質なスーツをさらりと着こなしているような上品さがあり、これぞブルゴーニュのシャルドネと感じる1本でした。
価格は7,260円と、ブルゴーニュと聞くと身構えてしまいますが、このクオリティを考えると良心的に感じます。

ジャン・クロード・ボワセの醸造所は17世紀の修道院跡地を利用しているそうです。歴史ある石造りの建物、樽で静かに熟成を続けるワイン…
風景を想像しながらワインを飲むと、一層美味しく感じられます。
この1杯を飲んで、ますますブルゴーニュへ行ってみたくなりました。
🌹飲みたい!でもずっと香りを嗅いでいたい!極上ピノ・ノワール

No.5 赤ワイン
Nuits St.Georges,JC Boisset(ジャン・クロード・ボワセ ニュイ・サン・ジョルジュ)2021
¥ 18,062
今回試飲したワインの中で、私が最も心を奪われた赤ワインがこちら。
先ほど紹介したシャルドネと同じワイナリーで、ブルゴーニュの銘醸地ニュイ・サン・ジョルジュで造られたピノ・ノワールのみを使用しています。
このワインの魅力は何と言っても香りです。
試飲なのでグラスに注がれる量はわずかなのに、グラスを手に持っているだけで華やかなアロマが漂います。
チェリーやラズベリーを思わせる赤い果実の香りや、スミレのような可憐な花の香りが心地よく、もう一生嗅いでいたい…。
味が気になる…でも飲んだら香りが嗅げなくなるという贅沢な葛藤をした後、口に含むと甘い香りから一転、味わいは非常にドライです。
しっかりとした酸と上質なタンニンがあり、ピノ・ノワールらしい土っぽさにほのかな樽香があり、余韻も長いです。
価格は18,062円と高級ですが、誕生日やクリスマスなど特別な日にゆっくりと楽しむ価値は十分にあります。
まさに赤ワインの王様。いや、華やかさと妖艶さから「女王様」と呼びたくなるような1本でした。
💪優しく包み込んでくれるマッチョに癒される!マルベック

No.6 赤ワイン
Los Intocables Malbec(ロス・イントカブレ マルベック) 2021
¥ 5,170
最後は親しみやすいワインも紹介します。
多くの人におすすめしたい赤ワインが、アルゼンチンを代表する黒ぶどう品種「マルベック」で造られたワインです。
その魅力は、なんと言っても飲みやすさ。
濃厚なワインにありがちな、強すぎる渋みや尖った印象がありません。
口当たりは驚くほどなめらか、包み込むような優しさがあるので、濃い赤ワインが苦手の方にもおすすめできる1本です。
香りも面白く、ミントのような爽やかなニュアンスがあるので、濃厚な赤ワインなのにスッと抜ける清涼感があります。
味わいはしっかりとふくよかで、熟したプラムや干しぶどうを思わせる凝縮感のある果実味が広がります。
バーボン樽で熟成されているので、後半にはスモーキーさや香ばしさもあるので、ウイスキー好きの方にも飲んでほしい1本です。
価格は5,170円と安くはありませんが、この完成度と満足感を考えると十分納得できます。
身体はマッチョなのに甘いマスクに癒される…そんなワインです。
🍨ハーゲンダッツ超え!アイスにかけたいデザートワイン

No.7 酒精強化ワイン
Lheraud Pineau Charentes Blanc(レロー ピノー・デ・シャラント ブラン)
¥ 5,830
シャンパーニュで乾杯し、白ワインからの赤ワインでメインディッシュを味わう。そんなフルコースも、いよいよ終盤です。
最後に欠かせないのが、やはりデザートですよね。
締めの1杯にオススメなのが、フランス・コニャック地方で造られる「酒精強化ワイン」です。
発酵していないぶどう果汁にコニャックを加えて熟成させる造り方のワインで、ワインとブランデーの魅力を同時に楽しめます。
このワインはとにかく香りが素晴らしく、ローストしたアーモンドやヘーゼルナッツを思わせる香ばしさが広がります。
後からコニャック由来の高貴で芳醇なアロマもやってきます。
味わいは濃密な甘みとナッツの香ばしさで、自然と頬がゆるみます。
バニラアイスにピノー・デ・シャラントをかけるだけで、最高のデザートに化けること間違いなしです。
ナッツの香ばしさに、コニャックの芳醇な香りとバニラの甘い香り…ハーゲンダッツにも負けない、大人の贅沢なデザートです。
価格は5,830円と少々お高めですが、ホームパーティーや特別な日の締めくくりにはぴったりの1本です。
普段ワインを飲まない方にも試して欲しい、幸せな甘口ワインでした。
🏰これだけで参加費の元が取れた!シャトー・ラスコンブ

No.8 赤ワイン
La Cote de Lascombes (ラ・コート・ラスコンブ)2022
¥43,780
シャンパーニュに始まりデザートワインまで飲んで満足していたところに、実は最後のサプライズが待っていたんです。
それが今回のイベントで最高額のワイン「シャトー・ラスコンブ」です。
高級ワインの代名詞といえばやはりボルドー。
そしてボルドーといえば格付けです。
1855年、ナポレオンの時代に制定された格付け制度が、170年以上経った今でも変わっていないのがスゴいところ。
一級から五級まで厳格に分類され、頂点に立つシャトーは世界中のワイン愛好家の憧れです。
シャトー・ラスコンブは、その中でも堂々たる二級格付けのシャトーで、まさにボルドーの名門です。
価格は驚きの 43,780円!
そんな高級かつ貴重なワインを特別に試飲させていただきました。
一口飲んで感じたのは「まったく角がない」ということ。ボルドーのワインには、カベルネ・ソーヴィニヨン由来の力強いタンニンを感じることがありますが、このワインにはその尖った印象がまったくありません。
100%メルローで作られているためか、力強いのに柔らかく濃厚なのにエレガントで、濃縮されたメルローの魅力がギュッと詰まっているワインでした。

結論:8,800円の価値はあったのか?
最後の「シャトー・ラスコンブ」だけでも参加した価値アリでした。
1万円超えのシャンパーニュやブルゴーニュ、4万円超えのボルドーまで試飲できることを考えると、むしろお得に感じました。
来年も開催されるなら、私は間違いなく参加します。
今回ご紹介したワインはどれも心から感動したので、ぜひ飲んでいただきたいです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
