「カンパリ」というリキュールは、比較的よく知られたカクテルだといえます。「カンパーリ」とも記されるもので、イタリアでよく生産されています。これを作り出した人間の名前を関したリキュールは、現在世界で広く飲まれています。
カンパリの成分は、現在のところ公開はされていません。しかしコリアンダーなどのハーブ類を数多く使っているとされています。度数は25度であり、見た目と相反する苦みのある味わいが特徴です。
なお、かつては「コーディアル・カンパリ」と言われるものがありました。これはラズベリーの香りのするリキュールであり、赤色ではなくて白い色をしています。ただ現在はこちらはすでに販売が終わっているため、手に入れるのはかなり難しくなっています。そのためここでは、一般的な赤色のカンパリを取り上げていきます。
なお、カンパリのカクテルといえば「カンパリソーダ」が有名ですが、すでによく知られているものであるため、ここではこれを除外しています。
目次
カンパリの美しさがよくわかる「カンパリ・カクテル」
【カンパリ・カクテルを作るのに必要な材料】
ジン30ミリリットル カンパリ30ミリリットル 氷
氷を入れたシェイカーに、ジンとカンパリを入れてシェイクして作ります。
「カンパリ・カクテル」とも呼ばれていますが、「ジン・アンド・カンパリ」とも呼ばれています。調べる際は後者の名前で調べた方が良いかもしれません(前者の場合は「カンパリを使ったカクテル」が引っかかってくるので)。
ここではシンプルに作っていますが、オレンジピールを使うやり方もあります。
苦みがとても強く、ビターな味わいに仕上がるのが特徴です。氷を使ってシェイクをするのが最大のポイントで、この「冷たさ」がカンパリ・カクテルをとても飲みやすくさせます。度数は36度と驚きの高さですが、度数ほどの飲みにくさは感じません。個人的には、仕上げに氷を落としてもおいしいかもしれないと感じました。
カンパリのビターさが十分に味わえるカクテルです。
見た目も楽しい「ネグローニ」
【ネグローニを作るのに必要な材料】
ジン30ミリリットル カンパリ30ミリリットル スイートベルモット30ミリリットル スライスオレンジ 氷
材料は増えますが、ステアで作れるためシェイカーがないお宅でも作ることができます。イタリアはフィレンチェの、リストランテ「カソーニ」の常連客であったカミーラ・ネグローニが愛したお酒だともいわれています。
カンパリの野草のような味が強く感じられる1杯で、ハーブの香りが支配的です。しかしそこにオレンジが加わることで飲みやすさが出ています。カンパリを初めて飲む人にもとっつきやすい味わいに仕上がっているのが特徴で、杯を重ねやすいでしょう。
しかし度数は25度とかなり強いので、お酒に弱い人はご注意を。
鮮やかで美しい赤色に、オレンジの甘酸っぱさが混じるネグローニのカクテル言葉は「初めての恋」。カクテルのイメージにぴったりですね!
華やかな美しさ、味の面白さ、さわやかさ、すべてが一級の「プリメーラ」
【プリメーラを作るのに必要な材料】
カンパリ20ミリリットル スパークリングワイン適量 オレンジジュース30ミリリットル グレナデンシロップ10ミリリットル クラッシュアイス
カンパリとオレンジジュース、グレナデンシロップをシェイクし、クラッシュアイスの入ったグラスに入れます。その後でスパークリングワインを注いで作ります。
甘味と僅かな苦み、阿波と氷のさわやかさが味わえるカクテルで、色も鮮やかでとても美しいのが特徴です。癖になる味で、2口目、3口目が特においしく楽しく飲めるでしょう。
カンパリの持つ軽やかさ、オレンジの持つ酸味が、スパークリングワインのおかげでよく繋がります。また、カンパリの香りの豊かさもよく感じられるおすすめカクテルです。スパークリングワインに飲み飽きたときに作るのもよいのですが、このカクテルを作るためにスパークリングワインを買い求めてもよいでしょう。
度数は9.6度。なお、プリメーラは「第一級の」という意味を持っています。美しさと香り、さわやかさの高いレベルでの融合されている様は、この名前を関するにふさわしいといえるでしょう。
カンパリは、非常に人気の高いリキュールです。その美しい色合いや独特の苦み、香り高さは、世界中の人を魅了してやみません。カンパリを使ったカクテルは非常にたくさんあるので、家のリキュール棚に入れてみてはどうでしょうか。