今年も本当に残暑厳しく、溶けてしまいそうである。
暑いときはキュッと冷えたサワーをグッと飲むのが一番。そして、気温がまだマシだった6月~7月に飲んだお酒を思い出すことで、盛夏から少しでも逃れたい、という思いもある。ということで今回は、この初夏に飲んだ缶サワーを振り返っていこう。
目次
【1杯目】サントリー 「ほろよい ゴールデンサワー」
発売15周年を記念したマークが描かれていた。初めて桃味を飲んで、「ものすごく飲みやすいサワーが出てきたなあ」と驚いたあの日から15年経ったことに驚く。
香りはパイン飴を彷彿とさせるし、ひとくち飲んでみるとパイナップル特有の酸味や甘みをしっかり感じる。缶のデザインの通り、パイナップル押しの味わいだ。
でも、飲んでいくとぶどうのような爽やかな甘みも感じることができて、フルーツミックスであることを思い出させてくれる。
アルコール度数も3%と控えめなので、老若男女問わず飲みやすい、トロピカルなお酒だ。
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【2杯目】三菱食品 「じゃばらサワー」
「旅したくなる」チューハイを目指した「J-CRAFT TRIP」シリーズとして、「ことりっぷ」とコラボした商品。
ことりっぷといえば、「鎌倉」「軽井沢」など、特定の場所をターゲットに散歩コースやオススメカフェを紹介するガイドブックで有名。そんなわけでこのシリーズでは、各地域の果物にフォーカスしている。青森の王林や宮崎の日向夏と並んで売られていた、和歌山のじゃばらに惹かれて購入してしまった。ちなみにじゃばらとは柑橘系の一種、邪気を払う程に酸っぱいことが名前の由来らしい。
開けてみると、シークァーサーを少し強めたような香りが鼻を刺激する。これはかなり酸味が強くて飲みづらいのかと思いきや、飲んでみると意外にも甘みがある。べったりした甘みではなく、グレープフルーツのような、苦みを孕んだ甘み。香りと味のミスマッチが、良い意味で期待を裏切ってくれる。
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【3杯目】サントリー 「友達がやってるバー ジントニック」
“友達接客体験”をコンセプトに東京・原宿にある「友達がやってるカフェ/バー」(https://www.instagram.com/tyc_harajuku/?hl=ja)と共同開発した商品。
缶に書かれたタイトルがまさに「友達のバー」といったトーンで面白い。他にも「あの田中が一杯目に必ず飲むやつ」と書かれたものもあった。
ハーブやスパイスは得意でも「トニックの苦さがダメ」という人もよく耳にする。しかしこれはトニック感が薄くて飲みやすい。ライムのアクセントが上手に利いている印象。
程良い苦みもあり、つまみを選ばずに飲める一本だ。
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どれも飲みやすいがゆえ、すぐに無くなってしまう。こうした酒を何缶も買いだめして冷蔵庫の上段右半分を埋める日々が、もう少しだけ続く。