今ナチュラルワインが大人気ですね。今回は、スペイン産の有機ワインでビオディナミックでもあるスペイン産の大好きな白ワイン「ビバック」をご紹介します。
目次
有機農産物加工酒類とは?
「ビバック」の裏ラベルに大きく有機農産物加工酒類と記載されていますが、「これって何?」と思いませんか?簡単に言うとオーガニックということです。
詳しく見ていくと、ひとつには日本農林規格等に関する法律(昭和25年法律第175号。以下「JAS法」といいます。)に基づく格付をされた有機農産物という意味。JASの基準に適しているということです。
もうひとつは、原材料の重量に占める有機農産物の重量の割合が95%以上。原材料のほぼ全部がオーガニックという意味ですね。
原材料だけなく、製造も物理的または生物の機能を利用した方法による等の一定の要件を満たしていることだそうです。
要は勝手にスペインで“オーガニック”と名乗っているだけではなく、日本の基準に適したものですよ!と証明されています。
ビオディナミックとは?
ワインにおけるビオディナミックは、月の満ち欠けなど大昔からある自然のサイクルに合わせて栽培や収穫、醸造を行う方法です。もうちょっと難しく言うと、有機栽培の一種で太陽暦に基づいた農業歴に従い、牛の角や水晶粉など特殊な物質を調合した肥料を使うとも言われています。ビオディナミックは認証を取得していないようでロゴはないです。認証にはお金がかかるのであえて取得しないワイナリーも多いです。
「ビバック」どんなワイン?
品種はチャレッロ85%、マルバシア10%、ビオニエ5%のブレンド。スペインワインに使用されるのは珍しいフランス原産のビオニエ入りです。
チャレッロは、りんご、グレープフルーツ、レモンなどのフルーティーな風味のしっかりボディのワインになります。マルバシアはデリケートで味も香りも濃厚で華やか。ビオニエは酸味がまろやかで骨太。そして香りも豊か。
スペインワインではなかなか珍しい組み合わせ。
全体的な印象はフローラルな香りの濃厚!酸味がありながら重みがあり、口当たりもとろみがあります。お刺身や寿司などあっさりしたシーフードより、クリーム系の料理や鶏肉などの料理にぴったりだと思います。サーモンにも合いそう!
「ビバック」の生産者「バルドリーナ」の醸造家兼オーナーは、私がスペインでワインの仕事をしていた時に知り合いました。情熱溢れるワインオタクで当時からいつか日本で「バルドリーナ」のワインを扱えたらいいなと思っていました。今は私のスペインワインのオンラインショップ「スペイン風味」でこの「バルドリーナ」を販売しています。この夏爽やかだけじゃない自然派ワインが飲みたい方におすすめです。