ワインをレストランで頼む時、またはご自宅用で購入するためにワインショップに立ち寄 る時、どのような基準でワインを選べば良いのか分からない方は多いと思います。 そこで今回は、基本的な赤ワインの選び方をご紹介します。是非お気に入りのワインを見つけて、ワインの奥深さを堪能してみてください。
目次
赤ワインの選び方① 味わいの基準となる「ボディ」で選ぶ
ワインを選ぶ際に重要なポイントとなってくるのが、「ボディ」です。ワインのタイプは 「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」と大まかに3つに分類することがで きます。「ボディ」とは、簡単にいえば「飲み口や色合い、味わいの深さの度 合い」といえます。
また、ボディの分類には正確な定義がないため、あくまでも各々の感性によるものですが、 ぶどう品種や生産された地域によって「ライトボディ、ミディアムボディ、フルボディ」と3つに大別することができます。
ライトボディの赤ワインは、日本で造られるマスカットベーリーAや、フランスを中心に 世界中で造られているピノ・ノワールといった、淡い色調で、軽やかでフレッシュな飲み 口のタイプを指します。アロマティックで繊細な香りを楽しむことができるのも特徴のひ とつで、渋みが苦手な初心者の方でも親しみやすいワインが多いです。
ミディアムボディはメルローやサンジョベーゼのような、まろやかで酸味や渋みも比較的 穏やかで、味わい、香りなどのバランスが取れているタイプを指します。お肉料理はもち ろんのこと、トマトベースの煮込み料理やボロネーゼパスタなど、幅広い食事に合わせる ことができます。
フルボディはカベルネ・ソーヴィニヨンやシラー、マルベックのような、色味も濃くて、 味わいや渋みもしっかり主張があるタイプで、アルコール度数も総じて高めです。 赤身のステーキや、煮込み料理など味付けの濃いもの、またはすき焼きや肉じゃがなどの 「甘辛い和食」との相性が良いです。
赤ワインの選び方② ワインの産地で選ぶ
また、ワインを選ぶ際、産地で選ぶことも重要なポイントになります。先述したように、 ワインの味わいは、ぶどう品種の個性によって味わいが決まることが多いですが、ぶどうが育った産地の土壌や天候、地形の特徴によっても、違った味わいが感じられます。
そのため、徐々に飲んでいくうちに、自分の好みのぶどう品種が分かってきたら、そのぶ どう品種がどこで多く造られているのかを考えて選ぶのも一つのポイントになります。
例えば、カベルネ・ソーヴィニヨンがお好きなのであれば、フランスのボルドーやオース トラリアのクナワラ、カリフォルニアのナパバレー。ピノ・ノワールがお好きなのであれ ばフランスのブルゴーニュやニュージーランドのマールボロ。などと、各生産地の土壌や天候、地形の特徴により、育ちやすいぶどう品種が変わってきます。
また、同じカベルネ・ソーヴィニヨンでも、オーストラリアのクナワラとカリフォルニアのナパバレーのような「同じぶどう品種だけど産地が違うワイン」の飲み比べをしてみる と面白い発見があります。 前者の産地は、「テラロッサ」と呼ばれる赤い粘土質と石灰岩質からなる特異な土壌が特徴で、独特の清涼感を伴った甘美な味わいがあります。 一方後者の産地は、昼夜の温度差が激しく、酸のしっかりしたカベルネ・ソーヴィニヨン に仕上がります。 しかし、それぞれの産地の特徴や土壌の種類などを考えていると難しく感じてしまうので、 まずはお好きなぶどう品種を見つけて、そのぶどうが多く造られている産地を探してみましょう。
赤ワインのおすすめ銘柄
今回は筆者が、ライトボディ、ミディアムボディ、フルボディの3種類に分けてオススメの赤ワインをご紹介します。
敷島ワイナリー【日本】 マスカットベーリーA
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【ライトボディ】 日本の山梨県、甲斐市で造られるマスカットベーリーA。ほのかに感じるわたあめのよう なキャンディ香が特徴で、時間の経過とともに煮詰めたイチゴのようなアロマが楽しめま す。渋みが苦手な方でも親しみやすい味わいになっています。
クラウディー・ベイ 【ニュージーランド】 ピノ・ノワール
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【ミディアムボディ】 ニュージーランドで有名なワイン産地「マールボロ」で造られたピノ・ノワール。程よい 酸味と余韻の長いベリーのアロマが特徴です。
カーニヴォ【カリフォルニア】 カベルネ・ソーヴィニヨン
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【フルボディ】 お肉料理と合わせるために造られた、タンニンのしっかりしたフルボディの赤ワインで す。ブラックベリーのような凝縮された果実味と程よいオーク香が心地良いです。