突然ですが、みなさんは「アペロールスプリッツ」をご存じですか?
名前のとおり、アペロールというピンク色のリキュールをプロセッコ(スパークリングワイン)、炭酸水で割ったカクテルのことです。日本の居酒屋ではあまり見かけないからなのか、私は今まで飲んだことがありませんでした。
春の終わりごろ、中央ヨーロッパを旅しているとレストランやカフェのテラス席でアペロールスプリッツを飲んでいる人が多いこと!テラス席でアペロールスプリッツを飲んでいる姿がとてもおしゃれで、かつリラックスしているように見えて印象に残っています。
あまりにもよく見かけるので、私も飲んでみたくなり、クロアチアの首都ザグレブを旅している途中で挑戦してみました。
立ち寄ったのはこちらのお店。「Fish Delish Tkalča」という魚料理の専門店です。クロアチアは海に面した国なので、ザグレブでもシーフードを取り扱うレストランはとても多いです。
超繁華街のトゥカルチチェヴァ通りにあり、どのお店に入るか迷ったのですが…
しっかりとしたレストランと比べてひとりでも入りやすかったのでチョイスしました。
メニューは魚を使ったハンバーガーやトルティーヤ、サラダなど。
ドリンクメニューを見ると、ありました!カクテルの欄に「アペロールスプリッツ」があります。
クラフトビールにも惹かれますが、ここはアペロールスプリッツで。
テラス席で味わうアペロールスプリッツ
この日は5月の初旬ながら、既に夏のような陽気。ということで、現地の人と同じようにテラス席で味わうことにします。店内にはテーブルが2つほどしかなく、テラス席メインのお店です。
さっそくカトラリー類と一緒にアペロールスプリッツがやってきました!ひとりで来店してもストローはふたつ。
ピンクとオレンジを混ぜたような色が、初夏のような気候にぴったりだと思います。
肝心の味ですが…想像していたものとは異なり、苦味があって驚きました。ベースはさわやかで甘い味なのですが、この苦味がアクセントになっているように感じました。
あとで調べたら、アペロールリキュールの苦味はハーブ由来のものなんだとか。それにスパークリングワインの辛口も重なって、苦味と甘さのバランスがとれたカクテルになっているのではないでしょうか。
確かに食前酒としてぴったりな味わいです。
食事どきだったので、一緒に頼んだのはハンバーガーでした。
分厚いマグロをミディアムレアで炙り、ルッコラやマヨネーズとともにサンド。バンズにはたっぷりゴマをまぶして。
見た目以上に食べ応えがあります。マグロのレア具合も絶妙。ルッコラの苦味とマヨネーズの酸味がアクセントになって、手がとまらない!
本来、アペロールスプリッツは食前酒として飲むものだと思いますが、ハンバーガー到着までに飲み切れずに食中酒としても味わう。甘さがハンバーガーの味を邪魔するかな?と思いつつも、意外と相性は悪くないものです。
日本でもアペロールスプリッツを飲みたくなって、帰国後にアペロールのリキュールを購入。スパークリングワインがなくても、炭酸水で割るだけでザグレブの街並みを思い出すような。
ヨーロッパに行ってテラス席でのんびり味わうのも良いですが、日本でも気軽につくることのできるカクテルなので、一度飲んでみてください。