こんにちは。
今回は日本酒好きにはたまらない最高&最強のお店に行ってきたので、レポートしていきます。
お店の名前は「サケホール 益や」、京都の烏丸駅から徒歩数分の好立地にあり、日本酒好きとしては何度でも行きたくなる大好きなお店です。
町家を活かした温かみのある空間で、全国各地の日本酒を気軽に楽しめるのがこのお店の魅力です。
日本酒のラインナップが豊富だと、どれを飲むか悩むところですが、そんな酒呑みに嬉しいのが「日本酒飲み放題」ですよね。「飲み放題」という言葉は、それだけでテンションが上がります。
特に「サケホール 益や」は季節によって扱う銘柄が大きく変化するので、今回の飲み放題ではどんな日本酒に出会えるのか、楽しみで仕方がありません。
お酒好きの方も、そうでない方にも一度は訪れて欲しい名店なので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
目次
💡壁一面の日本酒を前に、酒呑みスイッチオン!

店に入った瞬間、思わず一歩立ち止まってしまいました。
壁一面に並ぶ日本酒のボトル。その数だけでも十分に圧倒されるのですが、ただ並べてあるのではなく「爽酒・薫酒・醇酒・熟酒」という四つの味わい軸で分類されています。
今日はどんな流れで飲もうか、最初は軽快にいくのか、それとも最初から旨味系で組み立てるのか。まだ席に腰を下ろしただけなのに、頭の中ではすでに日本酒会議が始まっています。酒呑みテンションが良い具合に高まってきました。早く飲みたい!
🙆♂️当日注文もOK!日本酒13種類が5,500円で飲み放題!

今回選んだのは、日本酒13種類飲み放題+お食事がついて5,500円の「五百万石」コースです。
対象となる13種類は生酒や季節限定酒ばかりで、よくある「飲み放題用の無難な日本酒」とは明らかに違います。
提供は180mlの片口で、交換制なので空にすると次のお酒をオーダーできます。
また飲み放題のラストオーダーは90分、席は2時間制なので飲み会にはちょうど良い時間設定です。
さらに驚いたのが、飲み放題は当日注文可能という点。
席について日本酒リストを見てから「これは単品じゃなくて飲み放題だな」と判断できる柔軟さが、酒好きにとってかなりありがたいシステムです。
単品で頼めば1合180mlで1,000円少々、料理も付いて5,500円なので3合飲めば充分元が取れる計算です。酒好きなら「余裕だな」とニヤリとしてしまうお値段ですね。
飲み放題には日本酒以外の選択肢もしっかり用意されています。瓶ビールはもちろん、焼酎や梅酒、ハイボールもあり、ノンアルコールドリンクも揃っています。
日本酒専門に寄せすぎず、様々な人が楽しめる設計になっているのも好印象です。もっとも、この空間に身を置いてしまうと、日本酒を頼まない選択肢はほぼ消えますが。

そして気になる本日の日本酒リストがこちら!北海道から九州まで日本全国の日本酒が30種類ほどズラっと並んでいます。普通に注文した場合、マークによって値段が違っており1番安いもので1合が1,050円です。
今回注文した五百万石コースでは、この中のマークなし選べるとのこと。
13種類飲めると言うことで、これは13種類フルコンプリートを目指さなくては!これは楽しみです。
😆乾杯!目指せコンプリート!

1杯目 和歌山県・平和酒造「紀土 純米吟醸」
最初の一杯は、やはりフレッシュなところから。薫酒タイプの中でも華やかでフルーティーな「紀土」の純米吟醸・しぼりたてを選びました。新酒の季節である冬にぴったりなお酒、早速いただきします。乾杯!
一口飲むと、しぼりたてと言うだけあって非常にフレッシュ・爽やか・甘みもしっかりしており1杯目にぴったりな味わいです。さすが紀土、安定のおいしさです。
1杯目を味わっていると、最初のお料理が到着しました。枝豆となめろうです。早速私の大好物が来ました!

枝豆は余計な味付けをせず、豆の甘みを活かした仕上がり。紀土のやさしい甘みと重なり、舌を自然に起こしてくれます。
なめろうは魚の身感がしっかり残り、味噌と胡麻はあくまで脇役。噛むほどに魚の旨味が広がり、これが日本酒にぴったりです。涙が出るほど最高です…本当にこの瞬間のために仕事をしています…!
なめろうでお酒が進んでしまい、早くも飲み干してしまったため次を注文します。

2杯目 長野県 山三酒造「山三 純米吟醸 生」
華やかな香りと、長野らしいきれいな酸。紀土の後に飲むことで、酸の立ち方と果実感が際立ち、地域性の違いがはっきり感じられました。なめろうの脂を酸が切り、後口を軽くしてくれるのが心地いいです。

3杯目 長野県 北安大國 「北安大國 純米 無濾過生原酒」
山三よりも落ち着いた印象で、米の旨味が前に出るタイプ。無濾過生酒らしい厚みがありますが、重くはならず、魚系の肴とじっくり向き合える酒です。
原酒なので、アルコール18度と高めのお酒が多いですが、こちらの度数は16度と通常の日本酒と同程度です。
補足として、日本酒はアルコール発酵完了時点では、18〜20度くらいに仕上がります。そのままだと少々アルコール度数が高いので、少しお水を加えます。
お水を加えて16度位に度数を下げるのが普通で、「原酒」は言葉の通りお水を加えずアルコール発酵が完了した後の、そのままの味わいをダイレクトに楽しめるお酒です。

4杯目 山形県 「千代寿 純米生酒」
香りは穏やかで、味わいはドライ寄り。派手さはありませんが、食中酒として非常に優秀で、ここまでの旨味を一度整えてくれます。
生酒なのでフレッシュさも魅力的!紫地に虎が吠えている強そうなパッケージなのですが、味わいが強くなくフレッシュとギャップがあるのも面白いです。
😍一生眺めていたい!大好物ばかりでテンションMAX!

続いて運ばれてきたのが、「日本酒のあて盛り合わせ」です。
あん肝、粒貝、イカの味噌和え、燻製うずら、ホタルイカの沖漬け…なんとまた私の好物ばかりです!
これで一生飲める!最高です!
いやーほんとにわかっていますね、このお店。好物ばかりが目の前に並びテンションMAXで写真を撮っていると、一緒に行った方に笑われてしまいました。
なんて酒呑みの好みのツボをついてくるお店でしょう。お店の方のセンスに脱帽です。
ホタルイカの沖漬けの味噌がトロッと出てきて、これまた日本酒がどんどん進みます!

5杯目 山形県 「上喜元 特別純米酒」
千代寿より一段華やかで、旨味と酸のバランスが良い。あん肝の濃厚さを包み込み、ホタルイカの肝のコクを受け止める懐の深さがあります。
見た目はかなり白くにごっています。少し甘いのかなと想像しながら飲んでみると、甘みはひかえめでスッキリ辛口、非常に爽やかでフレッシュな味わいです。こちらも冬にしか飲めない、出来たてピチピチな味わいで美味でした。
ここで登場したのが、自分で炙る「干物セット」!

ホタルイカ、鮭トバ、エイヒレと、小さな網と固形燃料も運ばれてきました。
本当にこのお店は、私の好みばかりをついてきます…最高すぎる…
さっそくホタルイカを炙ってみると、なんとも言えない香ばしい良い香りが…この香りだけで日本酒が飲めます!
ホタルイカの旨みが濃縮されており、自然と日本酒の水分が持っていかれます。もう一生イカをムシャムシャしていたい…
そしてもう一品お料理が運ばれてきました。
鶏レバーとズッキーニの焼き物で、大量の山椒が粒のまま乗っています。粒の山椒が良いスパイスになって、これもお酒が進んでしまう良いお味の一品です。
鶏レバーもふっくらとしており美味で、お酒が欲しくなるお料理ばかり出てくるので、またお酒がなくなってしまいました。

6杯目 大阪府 秋鹿酒造「秋鹿 あらごし生酒 純米酒」
口当たりは滑らかですが、後からガツンとした力強さがあります。お米の自然な甘みと濃密な旨味があり、活性にごりらしい、しっかりとした発泡感があります。
スッキリした酸もスッと飲め、燻製うずらやイカの味噌和えと合わせると、酒と肴が真正面からぶつかり合い、旨味が何倍にも膨らみました。

7杯目 滋賀県 上原酒造「山廃純米吟醸 無濾過生原酒」
十水(とみず)仕込みという江戸時代後期に確立された、伝統的な日本酒醸造法のお酒です。米の旨味と甘味が凝縮された、コクのある濃醇でジューシーな味わいになるのが特徴です。
十水仕込みによる濃密な味わいと、山廃由来の複雑な酸。伏見のやわらかい酒とは真逆で、滋賀らしい芯の強さがはっきり感じられます。
炙りホタルイカやエイヒレの香ばしさにも一切負けず、終盤に向かう前の山場として印象的な一杯でした。
🤩何杯飲めた!?ラストオーダーまで楽しく飲む飲む!

さて、飲み放題のラストオーダーまで攻めていきますよ!
8杯目 北海道 「男山 純米しぼりたて生原酒」
すっきりとした辛口で、ここまで溜まった脂と旨味を一度リセットしてくれます。炙り物との相性も良く、終盤に向けて流れを整えてくれました。
9杯目 滋賀県 「ニューハツサクラ 生酛太郎 玉栄 無濾過生原酒」
玉栄(たまさかえ)とは酒米の品種名で、岡山県の「雄町」がルーツです。粒が大きく、溶けやすく濃厚な味わいを引き出しやすい酒米で、滋賀県が最大の産地(シェア約3分の2)です。
また生酛(きもと)は、江戸時代から続く日本酒の最も伝統的な酒母(しゅぼ)の造り方で、酸味が強くなる傾向があります。そんな濃厚な味わいとしっかりとした酸味は、お食事の後半にピッタリです。
10杯目 群馬県 「町田酒造 特別純米」
フレッシュな香り、きれいな甘み、ほどよい酸。終盤でも飲み疲れしないのに満足感が高く、「もう一杯飲みたい」と思わせる完成度の高さ。料理の余韻を邪魔せず、むしろ支えてくれる存在です。
そして最後の料理は、里芋の唐揚げです。
締めに揚げ物が出てくるの、わかっていますね。最後まで満足度の高いお食事メニューでした。

ついにラストオーダーの時間になったので、最後は先ほど飲んで美味しかった「町田酒造 特別純米」と最初に飲んだ「紀土 純米吟醸」をリピートしました。
最初に飲んだ時よりも、全体を飲み終えた後の方が、この酒のバランスの良さがはっきりわかる。派手ではないけれど、戻ってきたくなる安心感があり、この夜をきれいに締めくくってくれました。
結果どれだけ飲めたかと言うと…
日本酒12合!
ビールも数本注文していたので、トータルで考えると1人あたりお酒だけで3,000円程度注文したことになります。
料理付きで5,500円なので、十分に元が取れている計算です。謎の達成感があります!
いかがでしたか?
お酒が進んで止まらなくなる極上の肴、日本全国の季節限定酒が好きなだけ楽しめます。
5,500円で13種類の日本酒飲み放題の「五百万石コース」は当日変更も可能なので、ラインナップを見てから飲み放題に切り替えられるのも嬉しいポイント。季節ごとに日本酒がガラッと変わるので、行くたびに新しい楽しみがあります。
暖かくなると、春にしか飲めないお酒がリリースされるので、これはまた行かねばなりません。
日本酒は季節の酒。一期一会の出会いだからこそ楽しく、有り難い存在です。
またステキなお店をレポートしていきますので、よろしくお願いします。
