熊本国税局が主催する「令和8年 酒類鑑評会」の結果が発表されました。本格焼酎部門において「霧島酒造」(宮崎県)の志比田増設工場が、県内の製造場を代表する「優等賞製造場代表」に選出されました。
この鑑評会は、酒造技術の向上や品質の改善を目的に毎年開催されているものです。南九州(熊本・大分・宮崎・鹿児島)の蔵元の中で、各県から1蔵のみが選ばれる「優等賞製造場代表」は、非常に高い評価を得た証となります。
目次
優等賞受賞と販売実績
志比田増設工場からは「KIRISHIMA No.8」が出品され、「本格焼酎部門・一般酒の部」において優等賞を受賞しました。192製造場から全433点が出品され、117点が同賞を受賞しています。
「KIRISHIMA No.8」は2023年2月14日に首都圏で先行発売し、2024年7月8日に全国展開を開始。2026年3月末時点で販売本数が累計76万本を突破しています。
評価された3つのポイント
霧島酒造は優等賞製造場代表選出について、「その味わいを支える自社育種のさつまいもと独自酵母、そして製造技術が高く評価されたものです」としています。
●自社開発のさつまいも「霧島8」

出品酒の原料である「霧島8(キリシマエイト)」は、霧島酒造が自社開発した華やかでフルーティーな風味を生み出す品種です。霧島酒造は「焼酎の可能性を広げたい」という想いから、さつまいもの品種開発に取り組んだとのこと。同社によると、焼酎メーカーが単独でさつまいもの品種を育成し、その品種で焼酎を製造・販売することは日本で初めてとしています。
●香りを引き出す「エレガンス酵母」

独自開発の「エレガンス酵母」は、華やかな香りを強く醸し出すとのこと。理想的な発酵を実現するために、タンク内の温度管理を細やかに実施し、環境を整えていると説明しています。
●製造チームの技術力

霧島8とエレガンス酵母を使用した「KIRISHIMA No.8」が出来上がるまでには、酵母・麹・さつまいも・水の配合を変えながら、研究開発部と連携をしながら最適な製造条件を確立したそうです。
「黒霧島」をはじめとするヒット商品を抱える霧島酒造は、近年注目を集める“香り系焼酎”の分野でも、原料開発から取り組む姿勢で存在感を示しています。大規模な生産体制の中で、伝統的な技法と最新の品質管理が両立されていることを象徴していると言えそうです。
