1962年の創業以来、岩手のぶどうを生かしたワイン造りを続けてきたエーデルワイン。国内外のコンクールでも数々の受賞実績を持つ老舗ワイナリーです。
そんなエーデルワインが、オンライン酒屋「クランド」とタッグを組んで生み出したワインには、初心者にも親しみやすい甘口から、じっくり味わいたい本格派まで、個性豊かなラインナップがあります。
今回は、クランドサケFESで伺ったエーデルワイン営業部部長・佐藤竜太さんのお話を交えながら、3本のワインを実際に味わってみました。
目次
エーデルワインとは
エーデルワインは、岩手県花巻市大迫町に拠点を置くワイナリーです。1962年に前身の岩手ぶどう酒醸造合資会社が誕生して以来、地域の農家と連携しながら、岩手県産ぶどうの個性を生かしたワイン造りを続けています。特に定評があるのは、ぶどう栽培に適した大迫町で育てられる「キャンベル・アーリー」や「リースリング・リオン」など、岩手ならではの品種を使ったワインです。
国内外のワインコンクールでも数々の受賞実績があり、ワイン愛好家から高い信頼を得ています。歴史や実力ともに、岩手を代表するワイナリーのひとつです。
クランドとのワイン造りについて
エーデルワインがクランドとのワイン造りを始めるきっかけとなったのは、クランドの前身であるリカー・イノベーションから声をかけられたことでした。「エーデルワインが昔ながらのワイン造りをやってきたなかで、新たなお客様、いろんなお客様に届けるきっかけになり、どんなニーズがあるのかを知り、今までとは違う路線も開拓してみたかったから」と佐藤さんは説明してくれました。
サケFESで味わった3本のワイン

極甘 キャンベル(写真中央)
岩手キャンベルを使用した極甘口の赤ワインです。佐藤さんによるとこのワインは、「昔から盛んに造られている岩手キャンベルの甘い香りを活かしつつ、ブドウの持つイメージに近づけた赤ワイン」とのこと。
果実味が豊かで濃厚、とろみを感じる甘やかさですが、バランスの良い酸もあるので甘ったるさやジュースっぽさではなく、“甘口のワイン”を飲んでいる満足感が得られます。渋みが穏やかなので、ワインに興味があるけど何から飲んだら良いかわからないというワイン初心者の方や赤ワインが苦手な方、白ワイン派の方にも親しまれやすい味わいです。
デザートワインとしてはもちろん、照り焼きソースなどの甘辛いタレの料理と合わせたいと感じられました。しっかりと冷やしてアウトドアで楽しむのもよさそうです。
販売価格:2,490円(税込)
アルコール度数:11.5%
商品サイト: https://kurand.jp/products/gokuamacampbell
極沼 Assemblage(写真右)
2024年5月に抽選販売が行われたお酒です。リースリング・リオンと生食用としても知られるナイアガラの原酒をブレンドしています。この時、リースリング・リオンはぶどうを搾った果汁を凍結し、その凍結果汁を使うことで、甘みが凝縮されたワインに仕上がるそうです。
満足感のある甘さですが、酸もしっかりあってバランスがよく、ただ甘いだけのデザートワインとは一線を画する味わいでした。芳醇という表現がぴったりで、岩手という土地の実力やエーデルワインの醸造力を感じさせる1本です。
販売価格:8,600円(税込)・終売
アルコール度数:5〜10%
商品サイト:https://kurand.jp/pages/gokunuma-assemblage?srsltid=AU7gw4U60Y6btyaD-Rhhc60gHHn9uvgNix99f_IFKYAOG5QidUhbrWYP
THE FIVE -PREMIUM BLEND-(写真左)
名前の通り、メルローやカベルネ・ソーヴィニヨンといったボルドー品種を中心に、5種類の樽熟成原酒をブレンドして造られているワインです。佐藤さんは「しっかりめの味わいに仕上げて熟成させています」と語っています。
その説明の通り、濃い色合いで豊かな果実味があり、タンニンや酸のバランスが良い味わいです。牛肉やラム肉などの肉料理に、粒マスタードやバルサミコ酢を使った酸味のあるソースを合わせたり、ビーフシチューやチリコンカンなど肉の旨味を引き出した煮込み料理と一緒に楽しみたいと感じられました。ワインだけでじっくり楽しみたい夜にもおすすめです。
販売価格:6,800円(税込)
アルコール度数:12%
商品サイト:https://kurand.jp/products/thefive2025
実力派ワイナリー×クランドのおもしろさ
実は会場に足を運ぶまで、エーデルワインがクランドと一緒に酒造りをしているとは知りませんでした。
岩手の風土やぶどうに真摯に向き合う老舗ワイナリーという印象があっただけに、若いユーザーも多いクランドとの組み合わせは意外に感じました。クランド限定ワインでは、「極甘キャンベル」のようにワイン初心者にも親しみやすい1本がある一方、「THE FIVE -PREMIUM BLEND-」ではブレンドによる複雑な味わいを楽しめます。エーデルワインファンだけではなく、ワインを飲み慣れていない人からワイン愛好家まで、それぞれの楽しみ方ができるラインナップです。
個人的には、エーデルワインとクランドの取り組みが、ワインファンの裾野を広げるきっかけになっているのではないかと感じました。老舗ワイナリーのワインを、気軽に知ることができるのも、クランドとの取り組みならではの魅力なのかもしれません。
