オンライン酒屋「クランド」は6月20日、ベルサール新宿南口にてクランドサケフェスティバル(通称:クランドサケFES)を開催しました。会場には150種類以上のお酒とともに造り手も多数参加し、交流を楽しみました。
今回は、現地で伺ったたてしなップルワイナリーの取締役である市川大樹さんのお話を交えながら、「王様のシードル」の特徴や味わいを紹介します。
目次
たてしなップルワイナリーとは
たてしなップルワイナリーは、名前の通りに長野県立科(たてしな)町にあるワイナリーです。市川さんは「リンゴの有名な産地で、リンゴ農家からスタートしたワイナリーです」と説明します。
もともとは立科町産リンゴを使ったシードルを委託醸造していましたが、2019年には果実酒製造免許を取得し、自社醸造を開始しました。ワイナリーでは、立科町産のりんごを使用したシードルをはじめ、地域で栽培されたブドウを用いたワイン造りにも取り組んでいます。醸造責任者には、カリフォルニアのワイナリーで約20年にわたり醸造や運営に携わった井上雅夫氏を迎え、地域の果実の個性を生かした酒造りを行っている造り手です。
シードルに込めた思い
シードルやワイン造りについて市川さんは、「若者の農業離れが言われていますが、シードルやワインを通じて、その原料となるリンゴやブドウの生産にも興味持ってもらえたら嬉しいなと思います」と、思いを語ってくれました。
クランドとの関係についても、若い世代に訴求できる点について魅力を感じているそうです。ただし、若い人に合わせたお酒造りをゴールにしているわけではないと、市川さんは語ります。常に目指しているのは、「立科町の良質な原料にこだわった美味しいお酒造り」だそうです。そのうえで、クランドの企画力や目線には、「良い刺激をもらっています」と話されていました。
王様のシードルとは

王様のシードルとは、自社栽培の長野県立科町産サンふじを100%使用したシードルです。サンふじは、国内生産量1位の品種。甘み、酸味、香り、歯ごたえのバランスが良く、「“リンゴの王様”の名がふさわしい品種」とのことです。
市川さんはその味わいについて、「ボディ感とリンゴを煮詰めたような焦がしたアップルパイ的な要素があり、ほかのシードルにはない深い味わいがあるのが非常に特徴的です」と説明しています。また、酸化防止剤などの添加物を一切使用しておらず、立科町で育ったリンゴそのものの味わいと香りを最大限まで引き出しているとのことです。
口に含むと豊かな泡とリンゴの風味が広がり、辛口で飲み飽きない味わいです。濃い味わいやこってりした料理との相性が良さそうだと感じられました。シードルに甘さを求めている人には物足りないかもしれませんが、ワイン好きを満足させるシードルです。
販売価格:5,800円(税込)
アルコール度数:10.0%
販売サイト:https://kurand.jp/products/kingscidre
リンゴの魅力が再発見できるシードル
長野県立科町で生まれた「王様のシードル」は、自社栽培のサンふじ100%で造られた一本です。市川さんが語ってくれたように、シードルを通じて地域のリンゴや農業に興味を持ってもらいたいという思いも込められており、リンゴ農家だからこその視点と愛情が詰まったシードルだと感じられました。リンゴの魅力を改めて教えてくれる一本です。
甘さを前面に出したシードルとは一線を画す辛口の味わいは、ワイン好きや食中酒としてシードルを楽しみたい人にもお勧めです。
