こんにちは。
前回に引き続き「石川・山代温泉で蟹足・甘えび食べ放題と地酒飲み比べを愉しむグルメ三昧2日間・夕食時飲み放題付き♪」の旅の様子をお伝えします。
すでに出来上がりつつある状態で温泉宿にチェックインし、ハッピーアワーのスパークリングワインとおでんを楽しむところまでお届けしましたが、あれはまだ前哨戦。
本番はここからです。夕食会場の入り口にずらりと並ぶ地酒の瓶。
そして視界に飛び込んでくる、カニ、甘エビ、マグロ、サーモン――。
北陸の海の幸と地酒が真正面からぶつかる夜が、いよいよ始まります。
今回は、実際に飲んだ日本酒の銘柄、そして飲み放題という舞台でどこまで攻めることができたのか。
さらに翌朝。温泉明けの身体に染みわたる朝食と、加賀温泉駅周辺で出会ったお酒たちについてレポートします。
北陸酒旅、いよいよ本番スタートです!
どうぞ、グラス片手にお付き合いください。
目次
🤛「地酒飲み放題」という名の戦場!酒×海鮮の無限ループ!

お楽しみの飲み放題、いよいよスタートです。
夕食会場の入口にずらりと並ぶ地酒の瓶を見た瞬間、もうテンション&心拍数はMAX!まさに「酒好きの楽園」です。
しかもセルフで継ぎ放題。お酒の横にはお盆とグラスが置かれており、お盆の上にグラス3個を乗せて、3種類を同時に席に運んで飲み比べて楽しめるスタイルです。
最初に選んだのは「加賀の月 純米吟醸」。
2年連続でノーベル賞関連パーティーに提供されたという華やかな一本です。
グラスに注いだ瞬間、ふわっと立ちのぼるフルーティーな香り、口に含むとやわらかく広がる果実感と透明感のある旨みがあり、最初の一杯として完璧すぎるスタートです。
そして合わせるのはお刺身です。サーモン、マグロ、カツオ、甘エビと豪華な布陣。

サーモンの脂の甘みが日本酒のやわらかな旨みと溶け合います。さらにエビは頭付きで提供されているのが本当に嬉しい。個人的にエビの真髄は味噌だと思っています。
殻を外し、味噌を口に吸い込んだ瞬間…濃厚な甘さと旨みが口いっぱいに広がります。
エビ味噌のクセ…これは日本酒が進んでしまいます。
これが食べ放題なんて、こんな贅沢しても良いのでしょうか…。
続いて「幻の加賀の庄 特別純米」。
こちらは一転してしっかり甘みのあるタイプ。
エビ味噌の甘さと完全に同調して、口の中が“甘旨ワールド”になります。無限に飲めてしまう危険なやつです。
3杯目は「高砂 純米 石川門」。

石川県が独自開発した酒米「石川門」を使用した一本です。
石川門について調べてみると、しっかりした旨みが特徴で、かつては甘みが強めでしたが近年は醸造技術の進化によりバランスの良い酒質が増えているとのこと。石川のテロワールを反映した、地産地消の純米酒として親しまれているそうです。
実際に飲んでみると、米の旨みがふくらみながらもキリッとした辛さがあり、後味が引き締まります。
これがまた濃厚な海老味噌やカニと抜群に合います。
続いては「十代目 本醸造」。こちらも初めて飲むお酒です。

味わいはちょうどいいドッシリ感のあるお酒で、サーモンの油でとても良く合います。
調べてみると本醸造酒に、かなりの比率で吟醸酒(数年熟成)をブレンドしたお酒だそうで、納得のドッシリ感が魅力のお酒です。
次も濃厚そうなお酒「旨醇(うまじゅん)天狗舞」を選んでみました。
こちらは名前の通り甘みと旨みがしっかりしていますが、酸味もしっかりの味わいが結構です。
寒い時期なので、熱燗にして海鮮と合わせる食べ方も良さそうです。
夕食はなんとカニ足も食べ放題です!
カニにポン酢を合わせるのは一般的ですが、酸味があることでカニの甘みが引き立つからなのでしょう。

酸味と相性が良いカニは、酸味がしっかりとした日本酒とも当然相性はピッタリです。
カニが食べる時は殻を剥いて、身を出して…と忙しいですが、この本戦(夕食の日本酒飲み放題)は90分と時間も限られているので、そこに日本酒も飲んで…と口と両手は常にフル稼働です!
個人的にはカニも味噌が好物なので、あればより嬉しかったのですが、そこはエビの味噌でカバーです。
カニの身にエビの味噌を絡めて食べるという、禁断の(?)食べ方をしてしまいましたが、相性はピッタリ!
こんな自由でワガママな食べ方ができるのも、食べ放題の楽しさですよね。
次は「金澤 中村屋 純米吟醸」。こちらも初めて飲むお酒なので味わいが気になります。

石川県産「五百万石」を使用、14号酵母(金沢酵母)と18号酵母を組み合わせているとのことで、口に含んだ瞬間に五百万石の豊かな旨みが口いっぱいに広がります。
続いて現れるのは心地よい酸味とやや辛口の引き締まった味わい。
うん、やはり海老の味噌の苦味とピッタリ合うお酒で心地いい!またカツオには柚子の風味がついており、これまた日本酒に合います。
さらにお肉料理も充実しており、豚の角煮を取ってきました。魚に飽きたら肉。これがまた最高です。
しっかり辛口の濃い日本酒には、濃い豚の角煮も最高に合います。
濃厚な甘辛味に、しっかりした純米酒が寄り添う瞬間の幸福感…最高です!
次はしっかり系のお酒をいただこうと「手取川 山廃仕込 純米酒」と「常きげん 山廃純米」を取ってきました!

蔵に漂う乳酸菌を取り込むという昔ながらの山廃酒母を用いながら、低温発酵で仕込んでいるためフルーティーさとほのかな酸味が感じられます。
確かに山廃特有の乳酸由来の酸味がありますが、低温発酵で仕込みのためか荒々しさよりも上品さが際立ちます。
この酸味がカニの甘さを引き立てる。
同じ土地で生まれた酒と食。やはり理屈抜きで合うのです。
「常きげん 山廃純米」は、どっしりとしたコクのある飲み口です。
このタイプのお酒には甘いものも合うと信じている私。
ということで、一旦デザートタイムに突入します。
プチケーキと日本酒、これが本当に合うのです。小ぶりで甘さ控えめのケーキに、コクのある純米酒。
甘味と米の旨みが重なり、意外にもすっと消える後味。飲み放題・食べ放題だからこそできる、この自由な組み合わせ、最高です。

そして一旦甘いものとドッシリ系の日本酒を味わった後、また海鮮とスッキリ辛口の酒に戻れると言う自由な感じ。
それも食べ飲み放題の醍醐味です。甘いものからの辛いもの、辛いものからの甘いものと、人間とは贅沢なもので、いくら美味しいものでもずっと同じような味わいでは飽きてしまいます。
しかし、味わいが変わるといくらでも食べて飲み続けられてしまう…欲望のままに楽しむ「最高の無限ループ♾️」が完成してしまいました。
最後は「剱 -Tsurugi- 萬歳楽」と、冒頭に飲んで美味しかった「加賀の庄」で戦いをフィニッシュしました。

気づけばかなりの杯数を重ねていました。
お風呂上がりの体にアルコールが巡り、部屋に戻った瞬間にふわっと倒れ込む幸福感。
酒呑みにとって「飲み放題」は嬉しいシステムですが、ついつい飲み過ぎてしまい電車を乗り逃したり、転倒する危険が伴います。
でも旅館なら帰る心配がない。
帰宅のことを考えずに、安心してお酒を堪能できる環境があるのも、温泉宿で飲む醍醐味ですね。
気がつけば、そのまま朝を迎えていました。なんと9時間近く寝た上、温泉の影響か二日酔いも酷くなく、身体のだるさもありません。2日目も全力で酒旅を満喫できそうです。温泉に感謝!
🍛疲れた肝臓を癒し酒に備える!朝から全力ビュッフェ!

さて、旅の朝のお楽しみと言えば朝食ビュッフェですよね。この言葉だけでテンションが上がります。
まず目に飛び込んできたのがスープカレー。
朝から?と思いつつ一口飲むと、これがもう全身に染みる優しい味わいです。
ほんのりスパイスが効いた優しい味わいで、日々酷使している肝臓にじんわり染み込みます。
そういえばカレーに使用されるスパイスのクミンやターメリックには、肝臓の働きを助ける効果があるのでした。スープ状でサラッと飲めるので、酒呑みにとって本当にありがたいメニューです。
そしてメインはやはり海鮮です!サーモン、マグロ、カツオがネギトロのように細かく刻まれており、イクラより小ぶりな魚卵も食べ放題です。

朝からこの海鮮のラインナップは贅沢すぎます!
さらにスクランブルエッグ。とろとろでやわらかく、王道の安心感がある味です。
ホテルや旅館の朝食は改めて卵料理が多すぎやしませんか?
スクランブルエッグに温泉卵、おでんには茹で卵があり、玉子焼きもあり、どれも美味しそうですが厳選しないと卵でお腹がいっぱいになってしまう問題が発生します。
あなたならどの卵料理を優先しますか?これもまた「食べ放題あるある」な贅沢な悩みですよね。
そして自分で炙るししゃも。焼き網でじゅうじゅうと焼くと、香ばしい香りが立ち上ります。
卵のぷちぷち感と内臓の苦味に思わず「酒が欲しい…」となりますが、ここは我慢です。
平日の朝。
世の中が忙しく動き始める時間帯に、1時間かけてゆっくり朝食を楽しむ。これこそ旅の特権です。
最後は朝の光が差し込む中、パンとコーヒーを飲みながらほっと一息つきました。
やはり、温泉宿の醍醐味は「夜には全力で飲み、朝は全力で食べる」ことに尽きます。
欲望のままに飲んで食べて寝る…なんだかバチがあたりそうですが、普段の自分を労って「たまには贅沢してもOK」と大満足できました。
本当にオススメなので、ぜひ行ってみてください。
🤩北陸酒の宝庫!最後の誘惑がすごい!

加賀温泉駅に戻ってきました。
旅の終わりが近づいていますが、ここからまたテンションを上げてくるのが北陸の恐ろしいところです。
駅の隣にあるショッピングモールへ向かうと、その中には想像以上に大きなお土産コーナーがあります。
そして奥へ進むと現れるのが、圧巻の日本酒売り場。
石川県をはじめに北陸一帯の銘柄がずらりと並び、その本数の多さに思わず立ち止まってしまいます。
加賀の月、手取川、菊姫、常きげん、天狗舞、高砂、中村屋、石川門など、昨夜飲んだ銘柄が再集合しているかのようなラインナップ!
「ああ、これ美味しかったな」「これ、もう一回飲みたいな」と、昨夜の記憶が一気によみがえります。
四合瓶はもちろん、ハーフボトルや300mlサイズも豊富に揃っているのが本当にありがたい。旅先でいろいろ試したい酒飲みにとって、このサイズ展開は神対応です。
しかも生酒や限定酒の姿もちらほら。ラベルをじっくり眺め、裏書きを読み、精米歩合や使用米を確認しながら悩む時間もまた最高に楽しいのです。
そして忘れてはいけないのが珍味コーナー。

鯖のへしこ、鯖の半身漬け、ふぐの白子、ホタテの塩辛、のどぐろの甘酢漬け、イカの沖漬け……完全に“酒を飲ませる気満々”の布陣。
これはもう帰りの新幹線のことを考えて買わないわけにはいきません。
旅の最後まで酒と向き合える環境が整っているとは、北陸強すぎます。
さらに近くのスーパーにも立ち寄ると、そこでも地酒コーナーが充実。地元に根付いた酒文化の厚みを感じます。
普段見かけない銘柄や濁り酒、季節限定酒が普通に並んでいる光景に、「ここに住んだら毎日楽しすぎるのでは」と本気で思ってしまいます。
最後の最後まで誘惑が止まらない、恐るべきエリアです。
🚅帰りもやっぱり!居酒屋新幹線で最後の一滴まで楽しむ!

そしてやはり欠かせないのが居酒屋新幹線。旅の締めくくりは、これしかありません。
数ある日本酒から選んだのは「常きげん 本醸造 生貯蔵酒」。300mlで500円という手頃さも嬉しい一本です。
しかも加賀温泉駅の近くの酒蔵のお酒で、“今いた土地の酒を、その土地から持ち帰り、そのまま帰路で飲む”という最高の流れです。
新幹線に乗り込むと、またもやビールを開ける音が「カシュッ」と響きはじめたので、私も飲んでOKという謎の安心感を感じながら堂々とテーブルにお酒と肴を広げます。
平日の昼間から飲む背徳感と、旅の解放感が混ざり合い、気分は最高潮です。
いざ一口。想像以上にどっしりとした旨味と米の甘みが広がります。
これまで飲んできた石川県のお酒は比較的すっきり辛口の印象でしたが、この一本はしっかり腰が据わったタイプ。
山田錦由来のふくらみとコクがあり、喉を通った後も余韻が長く続きます。
ちびちびと時間をかけて飲みたくなる味わいで、新幹線のお供にピッタリです。
新幹線のテーブルは、もはや酒を置くために設計されたとしか思えない絶妙なサイズ感。
カップをきちんと収め、揺れに気をつけながら味わうこの時間がたまりません。
窓の外の景色が流れていく中で、その土地の酒を飲む。
この瞬間に「ああ、旅をしている」と実感します。
最後の一滴まで飲み干し、満足感に包まれながら大阪に戻ってきました。

いかがでしたか?
行きの新幹線から昼飲みを楽しみ、ほろ酔いで温泉宿にチェックイン、ハッピーアワーのスパークリングワインとおでんを楽しんだ前哨戦。
そして本戦、北陸の海の幸と地酒が真正面からぶつかる「夕食の日本酒飲み放題」。
贅沢な朝食に駅のお土産、帰りの居酒屋新幹線と、最初から最後まで酒とともにある旅でした。
北陸の懐の深さ、酒の豊かさを全身で味わい尽くした最高の酒旅でした。
あなたも酒を求めて、旅に出てみてはいかがでしょう?
今回訪れた加賀温泉駅は大阪から2時間程度で、お酒を飲んでいると本当にあっという間です。
この記事があなたの酒のお供になれば、そして旅のヒントになると嬉しいです。
