オンライン酒屋「クランド」は6月20日、ベルサール新宿南口にてクランドサケフェスティバル(通称:クランドサケFES)を開催しました。会場には150種類以上のお酒とともに造り手も多数参加。
今回は、オンライン酒屋「クランド」で日本酒カテゴリ売上No.1を誇る「理系兄弟」シリーズ3種類を飲み比べ。有賀醸造の専務・有賀一裕さんのお話を交えながら、その味わいを紹介します。
目次
理系兄弟を醸す有賀醸造とは
有賀醸造は福島県白河市にある蔵元です。1774年創業で、福島県産の契約栽培米「夢の香」や地元の仕込み水を活かした日本酒造りをしています。現在は、薬剤師の兄・一裕さん(写真右)が専務、東北大学にて免疫の仕組みを遺伝子レベルで研究していた弟・裕二郎さん(写真左)が杜氏を務めています。この異色の経歴が「理系兄弟」というブランド名の由来です。
クランドで人気を集める「理系兄弟」シリーズでは、気温や湿度、酒米の状態など、酒造りに関わるさまざまな要素を分析。日本酒造りを複雑な数式になぞらえ、小タンクで試験醸造を繰り返しながらデータを蓄積しています。5年以上にわたる試作と検証を経て、飲む瞬間に最も美味しく感じられるよう逆算した酒質設計が特徴です。
データと検証を重ねながら理想の味わいを追求する酒造りは、まさに“理系兄弟”という名前を体現しています。
会場に並んだ3つの“理系兄弟”

理系兄弟(純米吟醸):写真左
一裕さんが「若い人や初めて日本酒を飲む人でも楽しめるようにと設計したお酒です。その辺が人気になった理由だと思います」と語る、クランドでもおなじみの1本です。
60%まで磨いた酒米を使用した、すっきりした味わいの1本です。ほかの理系兄弟シリーズにも言えますが、アルコール度数が15%と高めでありながら、それを感じさせないほど口当たりはなめらかでした。この味わいについても、華やかな味わいやすっきりとした辛口に仕上げるように酵母を選定したとのことです。
販売価格:1,990円(税込)
おすすめペアリング:野菜料理、刺身、ラタトゥイユ、カルパッチョ
販売サイト:https://kurand.jp/products/rikeikyodai
理系兄弟 別誂(純米大吟醸):写真中央
一裕さんが「純米大吟醸で、精米歩合も50%まで磨いています。よりフルーティーで洗練された味わいで、“軽やかだけど奥行きがある味わい”を目指しました」と説明する別誂。よりこだわりを持ち、純米吟醸を超える味わいを目指して開発した1本とのことです。
「最初は淡麗辛口に感じるのですが、後半はほんのり甘口。旨味の乗った味わいで、これはすごくいいと思っています」と話してくれました。
販売価格:3,990円(税込)
おすすめペアリング:真鯛の刺身、生ハムメロン、卵焼き
販売サイト:https://kurand.jp/products/rikeikyodai-betsuatsurae
理系兄弟 -limit-(純米大吟醸):写真右
2025年10月に抽選申し込みが行われたお酒です。酒米「夢の香」を35%まで磨き上げ、さらに雑味の少ない「中取り」のみを使用。淡麗甘口に仕上げられている点も印象的です。米の甘みと酸味のバランスが良く、余韻の美しさ、長さが印象的な味わいでした。
販売価格:8,900円(税込)・終売
おすすめペアリング:旨みの強いイクラ、ヒレステーキなどの赤身肉
人気なのも納得な味わい

クランド人気No.1の理系兄弟。その存在は以前から知っていましたが、味わうのは今回が初めてでした。飲みやすさに加えて複雑さや奥行きが感じられ、初心者から日本酒愛好家まで楽しめる味わいだと感じました。人気なのも納得です。
今回は、すでに終売となり、販売時も抽選だった貴重な「理系兄弟 -limit-」を味わえたのも、クランドサケFESならではだと思います。
実際に飲み比べてみると、それぞれ個性は異なりながらも、食事に寄り添う設計は共通していました。どれも“ちょっと特別な日”を演出してくれるような日本酒です。データと感性の両方を生かした有賀醸造の酒造りこそが、「理系兄弟」がクランド売上No.1として支持される理由なのかもしれません。
