オンライン酒屋「クランド」は6月20日、ベルサール新宿南口にてクランドサケフェスティバル(通称:クランドサケFES)を開催しました。会場には150種類以上のお酒とともに造り手も多数参加し、交流を楽しみました。
今回は、現地で伺った明利酒類の中島佑輝さんのお話を交えながら、「一梅惚れ」と「水戸焼酎☆芋」の特徴や味わいを紹介します。
目次
明利酒類とは
茨城県水戸市に本社を構える明利酒類株式会社は、1950年に設立された総合酒類メーカーです。その前身は、江戸時代末期に創業した加藤酒造店。クランドとのつながりも、オンライン酒屋「クランド」が誕生する以前、王屋(たまや)時代から続いているそうです。
日本酒、焼酎、梅酒、リキュール、スピリッツ、ウイスキーに加え、発酵調味料まで手掛ける総合酒類メーカーで、中島さんは「ビール以外の免許はすべて持っている会社です」と説明します。
同社の大きな特徴は、酒造りに欠かせない酵母の研究開発です。明利酒類が開発した「明利小川酵母」は、日本醸造協会に「協会10号酵母」として登録され、現在も全国の酒蔵で広く使用されています。また、そこから派生した「M310酵母」も高級酒向けの酵母として高い評価を受けています。「日本の酒造メーカーさんから、“酵母の蔵”と認識されている会社です」と話していました。
サケFESで試飲した梅酒と芋焼酎
今回試飲したのは、梅酒「一梅惚れ」と、本格芋焼酎「水戸焼酎☆芋」。どちらも明利酒類の個性が感じられるお酒でした。
梅酒:一梅惚れ(ひとめぼれ)

ホワイトリカーなどで仕込んだ梅酒にブランデーとはちみつを加えた芳醇な梅酒です。厳選した国産青梅を3年間熟成させています。
水戸にあるメーカーが手がける梅酒としてとても興味深かったのですが、梅酒の優しい酸味が最初に感じられ、その後でほんのりとした甘みが広がる上品な梅酒でした。味わいで一口飲んだ人を虜にする(一目惚れさせる)ことから、この名前が付けられているそうです。
中島さんは、この梅酒について「ブランデーを使用した、洋酒軸の梅酒」と説明しており、ブランデー由来の華やかな香りや奥行き、熟成感のある梅酒でした。はじめにホワイトリカーで梅を仕込んでいるため、梅の香りもしっかり感じられます。アルコールは14%と高めですが、味わいのバランスが良いのでそこまで高く感じられません。
ブースでは冷やしてそのまま、ロックやソーダ割り、アイスにかけてなど、幅広い楽しみ方を提案。この価格帯で、これだけ楽しめるのは非常にお得だと感じられました。
販売価格:1,990円(税込)
アルコール度数:14.0%
販売サイト:https://kurand.jp/products/hitomebore
芋焼酎:水戸焼酎☆芋(ほしいも)

干し芋の原料として知られる「玉豊(たまゆたか)」を使用し、干し芋を焼酎に仕立てたユニークな本格芋焼酎です。九州地方などで作られている芋焼酎との違いは、黄金千貫といった焼酎用の品種ではなく、食用のさつまいもを干したものを使用している点です。
茨城県産の芋焼酎というと意外に感じる人もいるかもしれませんが、茨城県はさつまいもの生産量が全国第2位。その特徴である甘みを、さらに干すことで引き出しています。芋焼酎の独特の風味というよりも、焼き芋を思わせる香ばしくて甘い香りが広がります。後味はすっきりとしていて、芋焼酎が苦手な方でも飲みやすい味わいでした。
販売価格:1,690円(税込)
アルコール度数:25.0%
販売サイト:https://kurand.jp/products/mito-shochu-hoshiimo
クランドと相性の良さを感じる老舗メーカー
長い酒造りの歴史と「酵母の蔵」とも呼ばれる明利酒類。クランドとともに造っているのは、水戸や茨城の名産を活かしたお酒です。いずれも地元への思いと老舗ならではの酒造りへのこだわりが感じられました。
まさに、飲みながら語りたくなるお酒。「たまや」時代から続くクランドとの関係性の中で、老舗の技術力と遊び心が感じられる酒類メーカーです。
